60歳以上のお母さんたちが営む休憩処『うつろぎ』で絶品ランチ!

静岡駅から30〜40分ほどの場所にある静岡市葵区有東木。里山の風景が残る長閑な場所に、ポツンと佇む休憩処『うつろぎ』。それが今回おすすめしたいランチスポットです。

有東木は標高600mほどの場所にあり、清流が流れ、山葵田や茶畑を育んでいる場所。静岡名物として名高い「山葵」栽培発祥の地として知られ、1607年に徳川家康に献上された記録もあります。わさびってこんな山の上で栽培されているんですね。
『うつろぎ』の魅力はズバリ、全員60歳を超える元気なお母さんたちが作る「うつろぎ定食」! それを清流の流れを感じながらテラスでいただけるのです。

売店のような店内では地元のお茶や山葵などを販売しています。わさび漬けやお饅頭などの名物は全部、お母さんたちの手作り。あたたかなお母さんたちの美味しいごはんとおもてなしも、この店の人気の秘訣です。

清流の心地いい流れを眺めながら食事を楽しめるテラスへ。地元食材を使った名物「うつろぎ定食」をいただきました。座ると、清流の音が心地よく耳に流れてきて、スッと日頃の疲れが癒やされていきます。
「うつろぎ定食」は絶対食べてほしい静岡名物の宝庫

「うつろぎ定食」の魅力はズバリ、滋味深い静岡名物が詰まったところ。日本が昔から食べてきたような、シンプルで美味しい天ぷら、おかかさびめし、お蕎麦などがセットになっています。
なんといっても地元の名物「わさび」をたっぷりと、さまざまな味わいで楽しめること。この日の天ぷらはわさびの葉、茄子やしいたけなど。パリッと香ばしい衣に負けない野菜の味の濃さを感じます。
お蕎麦も静岡の名物の一つ。コシのあるお蕎麦は添えられたネギとたっぷりのわさびを入れて味変を楽しめます。

一番気に入ったのは「さびめし」。そう、おかかごはんにわさびを乗せて味わう質素で美味しいごはんです。わさびのおいしさだけでごはんが進むこと。郷土料理の一つ、ごぼうのたたきを時折口に含んで、また一口。天ぷらを食べてまた一口。と、味わえば、自然と静岡の名産に感嘆している自分がいました。
お土産には地元名物のお饅頭を

お土産や食後のスイーツとしていただいて欲しいのが、朴葉もち、よもぎきんつばといったお饅頭たち。お母さんたちが手作りしたこのお饅頭、食後に一口食べて持ち帰ろうと思ったんですが、もっちりとした生地、餡も甘すぎず絶品! ペロリと食べてしまいました。
おもてなし、風景、食事の美味しさ、お土産に至るまで大満足の『うつろぎ』。静岡に来たらまた訪れたいお店の一つになりました。
●SHOP INFO
うつろぎ
住:静岡県静岡市葵区有東木280-1
TEL:054-298-2900
営:平日10:00~15:00、土日・祝日9:00~16:00
休:火曜、年末年始、農繁期(5月上中旬)
https://utougi.hiho.jp/