【防災グッズ編】1.どんな状況でも絶対に我慢できない「トイレ」の準備

食べ物や水についてはある程度、想像しやすく、ローリングストックならすぐに備蓄できそうですよね。こちらでは、それ以外に絶対に必要なものをご紹介!
まずは「トイレ」。在宅避難なら自宅のトイレが使えると思いがちですが、大きな地震のあとは水洗トイレが使用不可に。怖いのは一見使えるように見えて、例えば汚水管に亀裂が入っていたり、破損してしまっているケースです。そこで浴槽に溜めておいた水を流してしまうと、集合住宅などは下の階に汚水が漏れ出てしまったり、建物の中で漏水して復旧に時間がかかってしまうこともあります。

そこで“非常用トイレ”を成人なら1日6~7回×家族の人数×最低3日分、できれば一週間分を用意しましょう。非常用トイレは専用の袋と水分を固めるシートまたは粉末がセットになっています。おすすめはシートタイプ。

非常用トイレ袋「くるくるトイレ」はひも付きの袋と吸水シートがセットになったもので、袋の中にシートをセットして使います。シートからはみ出すぐらいの水分でもあっという間に吸収し、瞬時にゲル状に固めてくれます。
水分を吸収した後のシートをめくると下の袋はほぼ濡れていません。これだけの吸収力があるのでこぼれる心配がないのもいい点です。

使い終わったら袋のひもを引いて、くるくるっと縛って燃えるゴミに捨てればOK。自宅で使用するときは、袋をトイレの便座にセットして使えば、後始末は必要ですが、普段と同じ環境で使えるのでストレスが軽減できます。

また、1回分のトイレは、自宅に備えておくのとは別に、常にバッグの中に入れておくことをおすすめします。大きな地震はもとより、台風やゲリラ豪雨などでも、公衆トイレやコンビニなどのトイレが使えなくなる可能性が高いので、万一の場合に備えて毎日持ち歩くバッグやポーチの中に入れておくようにしましょう。
【グッズ2】頭を守るための防災用ヘルメットがあると安心

地震では家の中のものが倒れたり、落ちてきたりする心配があります。建物に問題がないとしても、余震などに備えて頭を守る「防災用ヘルメット」を用意しておくと安心。避難訓練のようにズット机の下に隠れているわけにはいかないので、安心できる状況になるまでヘルメットをかぶって生活するのが賢明です。
バイクや自転車用ヘルメットで代用しようと考える人もいるかもしれませんが、安全性を考えたら防災用がおすすめ。最近は折りたたみ式や、蛇腹のようになっていて、必要なとき以外はコンパクトに収納できるものもありますよ。
![コンパクトにたためるタイプは収納も便利 [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2024/09/20241005-jitakubousai12.jpg)
そのほか、地震による落下物で足を怪我することもあるので、厚底スリッパなども用意しましょう。ガラスが割れることもあるので、底がしっかりしていることが大切。スリッパでなくても履かなくなったスニーカーなどでもOK。日中は明るいのでガラスなどを避けることができますが、夜は停電することも考えて、枕元に置いておくのがおすすめです。
【グッズ3】自分の居場所を知らせる「フエ」は肌身離さず持っていたい

食料や水、トイレ、ヘルメットなど自宅でストックしておくもののほかに、日々の生活で常に身につけておきたいのが「フエ」です。物が倒れて閉じ込められたり、下敷きになってしまったりしたときに、自分の居場所を知らせるのに役立つ重要な防災グッズです。
物に圧迫されて思うように声が出ない、声がなかなか届かないというケースに、軽く吹くだけではっきりと大きな音を出すフエがあれば安心です。防災用のフエは耳に一番届きやすい音が出るのもポイント。バッグやスマホなどに付けて、常に身につけておきたいですね。

他にも、あると便利なアイテムは色々あります。「懐中電灯」は手回しで充電できるタイプもありますが、手回しする負担もあるので電池と併用できるものがおすすめ。またスマートフォンが使えれば、連絡を取るだけでなく、ライト、ラジオ、時計などいろいろな機能が使えます。できれば充電に使える「ポータブル電源」なども用意しておくと安心です。

災害は誰にでもいつでも起こる可能性があるもの。在宅避難のための準備は最低限整えておきましょう。状況によっては、自宅から逃げなくてはならない場合や、避難所に行かなければならない場合もあります。常に防災に対する意識を持ち、少しずつ防災グッズを揃えていきましょう。
●DATA
防災ファーム
https://bousaifarm.com/
※店舗は現在、改装中ですが、事前に問い合わせて予約をすれば、直接商品を見ることができます。
(取材・文◎Ayako)