京都の新京極オランダ式のフライドポテト専門店

ある日、京都の新京極エリアをブラブラ歩いていると、何やらオシャレなお店を発見。店の名は『DE FRITES STAAN(デ フリッツ スターン)』。看板を確認してみると、どうやらフライドポテトの専門店であり、しかも提供スタイルがオランダ式ということが判明。
フライドポテトなのになぜオランダ? と思った人もいるでしょう。筆者も知らなかったのですが、実はオランダは主食がジャガイモであり、フライドポテトは日本よりもずっと身近で国民食的なスタンスなのだそうです。日本でもお馴染みのフライドポテトが、オランダ風に調理されるとどうなるのか? 気になりますよね。
本場のフライドポテトは主役級の旨さ

店内に入ると、店内のスペースはカウンターと小さなテーブルだけのかなり小ぢんまりとした雰囲気。専門店なのであれこれ考えず、オランダ式のフライドポテトを注文します。
ちなみにオランダのフライドポテトは、ケチャップよりマヨネーズベースのソースを付けて食べるのが一般的。こちらのお店ではレギュラーサイズを注文すると、店舗オリジナルマヨネーズをベースにした無料のソースが2種類選べます(有料でソース追加もOK)。今回はガーリックの効いた「AIOLI」と、唐辛子の入った「SAMURAI」をチョイス。
せっかくなので、フライドポテトと一緒に京都のクラフトビール「ICHIGOICHIE(イチゴイチエ)」も注文。まず到着したビールを一杯。飲み口が軽やかで爽やかなビールにテンションが上がります。フライドポテトを迎える準備は万端です。
専門店のフライドポテトはやっぱり美味しい

ビールで喉を潤していると、フライドポテトが到着。陶器製のボウルにフライドポテトがたっぷり、その上に白とオレンジの2種類のソースがドーンとかかっています。何はなくともまずは一口、とりあえずソースなしの状態で食べてみます。

太めサイズのポテトは外がカリッと、中身はしっとりホクホクするタイプ。ソースなしでもバツグンに美味しいです。日本のフライドポテトは、くし形にカットした大きいタイプや、細いカリカリタイプがありますが、その中間くらい。この1cmくらいの太さのポテトが、オランダでは一般的だそうです。

次はソースをつけて食べてみましょう。まずはニンニク味の「AIOLI」。オリジナルのマヨネーズにニンニクのコクがプラスされており、グッと旨味が増します。ベースとなるマヨネーズは酸味の少ないタイプで、かなりまろやかな印象です。

次は唐辛子味の「SAMURAI」を。こちらは唐辛子の辛味でよりキリッと締まる印象。色も赤みがかっていて、「AIOLI」とはかなり方向性の違うテイストとなっています。
ソースの付いてないポテトを下から取って、上に乗っているソースに絡めて食べていくうちに、2つのソースが微妙に混じり合って徐々にマーブル状態になっていきます。そして、その味の変化も楽しい。

ビールを飲みながらポテトを食べているうちに、1杯目のビールはあっという間に空に。今度は「ICHIJOUJI STOUT(イチジョウジ スタウト)」を追加オーダーしました。
こちらは濃厚なビールで、食中のビールとしてもポテトとも相性ピッタリ。ただメニューを見ると3種類のクラフトビールが飲める飲み比べセットがあったので、そちらを注文しておけばよかった! と少し後悔。
たっぷりのポテトとビールに気が付くとお腹いっぱい。京都なのにオランダスタイルのフライドポテト。多彩な文化が息づく京都の旅の思い出にピッタリなお店でした。
(撮影・文◎けいたろう)
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。