食に興味がなさそうな人の好物とは?

――毎日、朝は何を食べているんですか?
朝は食べたり食べなかったり、ですね。食べるときは、コンビニかスーパーの「あんぱん」か「みたらし団子」です。これは子供のころから好きなおやつで、大人になって親に縛られず好きなだけ食べられるのが嬉しくて、仕事帰りに購入します。

メーカーにこだわりはありません。「あんぱん」は個装のものではなく、4〜6個入りの「つぶあんぱん」が好きですね。一口で食べやすいから。また、「みたらし団子」はコンビニのレジ横に置いてあることが多く、それを購入します。和菓子屋さんの本格的な「みたらしだんご」より、コンビニやスーパーで売っている、餡が少しゼリーっぽいやつのほうが好みです。

ランチは何を食べているのか?
――では、昼食はどうですか?
昼飯は仕事場で一人で食べます。基本的に、他人と食べるのが苦手なんですよね。昼に買うのは、惣菜パンです。よく食べるのは「ランチパック」の「たまご」を2パックくらい。卵、好きなんです。そういえば、ランチパックじゃなくて「スナックサンド」というライバル商品もあることに最近気づきましたが、どっちでもいいです。

――ではタマゴを使った料理が好きなんですか?
好きですね。目玉焼き、卵焼き、あとオムライスも。ただ、自炊も外食もほとんどしないので、卵料理もめったに食べませんね。そういえば、今の季節は「月見バーガー」が発売されますよね。あれ、ものすごく好きです。いろんなハンバーガーショップから「月見バーガー」が出ていますが、どこの店のでもいいです。ちなみに、昔だれかに連れて行かれて本格的な“グルメバーガー”の店に行ったことがあるけど、食べにくいし、ハンバーガーなのに重すぎて、苦手です。

――ラーメンとかうどんとか、麺類はいかがでしょうか?
食べますよ。仕事場近くの駅にある立ち食い蕎麦屋さんに時々一人で行きます。でも蕎麦は食べません。うどんオンリーです。蕎麦を食べないのは理由があって、学生時代に本格的な蕎麦屋でバイトしていたんですね。そこは蕎麦粉100%で、とても美味しい蕎麦を出していたんですが、でも立ち食い蕎麦の蕎麦ってほとんどつなぎで出来てるじゃないですか(※個人の感想です)。だから立ち食い蕎麦屋で蕎麦は食べないんです。
うどんも、讃岐うどんのようなコシが強すぎるのは苦手です。昔、給食に出てきたソフト麺ってわかりますか? あんな風にクタクタなのが好きです。でも最近「うどんはコシだ」とか言う人、多いでしょう? そしてうどん専門店のうどんってコシがあるでしょう? あれがイヤなんですよね。だから立ち食い蕎麦屋のうどんのような茹で置きタイプがちょうどいいんです。
![高岡さんはコシが強いうどんが苦手[食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2024/09/20240922-syokujijo12.jpg)
ディナーのこだわりは?
――晩ごはんは何を食べてるんですか?
夕飯は、まず缶ビールを飲みます。ビールは大好物です。ビールは新作が次々に出るので、その時々にいろいろな缶ビールを試しています。つまみはほぼ柿ピーですね。柿ピーのメーカーにこだわりはありません。ただ、食べ方として、包装から直に口に流すように食べるのが僕の流儀。そうやって食べると、口の中で柿の種とピーナツがいい感じに混ざり合うので、咀嚼したときに美味しいんです。これをビールで流し込むのが最高です。
ビールを2本くらい飲むと眠くなり、夕飯を食べないまま寝ることもよくあります。また、食べる場合は、仕事帰りに買ったコンビニやスーパーの弁当や惣菜。これもほとんど同じもので、「からあげ弁当」か「海苔弁」を買うようにしています。たまに食べたことのない新作の弁当を買うと、口に合わなくて残してしまうことが多くて。自然とこの2つしか買わなくなりました。

――フルーツやスイーツなど、デザートは食べますか?
ほとんど食べません。ケーキなどの甘いものが嫌いなわけではありませんが、自分で買ってまで食べようとは思いません。ただ、唯一、好きなもので冷凍庫にストックしているのが「ミナツネのあんずボー」です。
これもみたらし団子と同様、子供の頃から大好きな駄菓子で、コンビニになければスーパーで探してでも買います。凍らすとアイスキャンデーになり、甘酸っぱくて好きです。この世の食べ物で一番好きかもしれません。

――最後に高岡さんにとって「食」とは?
ひと言でいえば、“楽しみのひとつ”です。人からよく「食に興味がないでしょ」とは言われます。いろんな店を食べ歩いたり、人気店に並んでまで食べることもありませんし、また未知の味に挑戦しよう、という欲や冒険心がないのは確かです。でも、食べること自体は楽しいんですよ。
確かに、気に入ったものをルーティン的に食べ続けたり、好きなものに固執する傾向はあるかなと思います。でも、それは洋服でも同じで、気に入ったものは大切にして何年も着ますし、音楽だって心地よいと思う曲を集めて、繰り返し聞きます。
食生活もそれと似ているかもしれません。気に入った食べものを誰に遠慮することもなく食べ続けたい。もういい大人だし、子供のころと違って、何を食べるか、その選択は自由ですから。
まとめ
というわけで、食にまったく興味がなさそうな高岡さんでしたが、意外にも食べることを楽しみにしており、食べ物へのこだわりも実はありました。しかも好物については特別感はないけれど、どれも定番の人気商品で、気に入るとそればかり食べ続ける傾向があるようです。そしてそれを誰にも邪魔されたくない。
ひとえに、このあたりの細かいこだわりと個性が、周りとの軋轢を生む原因だったりもするのかもしれません。というわけで、皆さんの周りの食に興味なさそうな人はどんなタイプですか? 彼らの食生態を観察して起きたエピソードがあったら、ぜひ下記まで投稿してみてください!
●食に興味のなさそうな人エピソード投稿フォーム
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(撮影・文◎土原亜子)