
●日本全国を仕事で飛び回るBEAMS JAPANの名物ディレクター・鈴木修司さん。尊敬してやまない『男はつらいよ』の寅さんのように、年の1/3は旅の空という鈴木さんが、旅先で見つけた「フーテンの寅みやげ」を紹介します。
今回の旅先は土佐国、高知県。 “和紙”三大産地のひとつ“土佐和紙”の生産者を訪ねるのが目的でした。
そうなると、オススメのお土産は和紙? とお思いかもしれませんが、今回の高知での“フーテンの寅みやげ”は、ズバリ“馬路村のゆず”です。
土佐和紙については、ビームスジャパンで新たな企画を始めたばかりなので、その内容が固まる頃にまたお話させていただきます!

筆者は馬路村の「ぽん酢しょうゆ」を自宅の冷蔵庫に常備しており、かなりの頻度で幅広く使っています。鍋や湯豆腐はもちろん、サラダにかけたり、焼肉・焼魚、フライなどの揚げ物、タコ焼きなどの粉物とも相性抜群です。
ゆず王国・高知県へ

某日、高知空港に昼過ぎに到着し、空港近くのうどん屋さんで天ぷらうどんを食べたのですが、天ぷらの横には当たり前のように「ゆず果汁」が添えられていました。着いて早々、高知が“ゆず王国”であることを改めて思い知りました。
高知市内にある馬路村農協のアンテナショップ『Umaji』で、馬路村農協の担当者さんに、馬路村の歴史や産品の魅力、知名度UPのための仕掛けなどを伺った後は、お待ちかねのショッピングタイム!
『Umaji』の店内にはゆずが原料の調味料や加工食品が所狭しと並んでいます。ゆず好きの私にとっては天国のようなお店です。目移りするほど多彩なゆず商品のラインナップで、正直言って全部を買いたいくらいでしたが、ここは心を落ち着けて担当者さんのオススメを聞くことに。

まずオススメしてくれたのが、こちらのアンテナショップでしか手に入らない限定品「ぽん酢しょうゆ 組合長」。“組合長”は、定番の「ゆずの村」に比べて、ゆずの香りと出汁の旨味がさらに強く、とても味わい深いもの。これはマストバイですね。帰宅後、しつこいですが、大好きなたこ焼きに合わせてみたら、感動的な美味しさでした。

そして、我が家に欠かせない調味料の一つが「柚子胡椒」です。外国人には“激辛”が人気だそうで、これも購入。
また、冷蔵コーナーにあった果汁そのもの(ゆずしぼり)を見つけた時には飛び上がって喜んでしまいました。私は500mlを買いましたが、なんと一升瓶(1.8L)サイズもあって、自宅の近くでも買えたらいいのに、と非常に欲しく思った次第です。
ちなみにお買い物後にいただいた「ゆずソフトクリーム」は、アイスクリームとシャーベットの中間のような食感が素晴らしく、食べ終わっても口いっぱいに広がるゆずの爽快感が最高でした。
●SHOP INFO
馬路村農協アンテナ店 umaji
住:高知県高知市南久保7-40
営:9:30〜18:00
買い物のあとはもちろんはしご酒!

もちろんアンテナショップ以外でもたっぷり“ゆず”を堪能しました。『居酒屋 葉牡丹(はぼたん)』さんでいただいたのは、大好物の「カツオの塩タタキ」。たっぷりとゆず果汁に浸していただきました。まさに高知ならではの贅沢。かなりの旨さです。

お酒の個人消費量が全国トップクラスの高知県、“ハシゴ酒”が基本です。居酒屋の後にお邪魔したのが『お茶漬けおむすび よこやま』。こちらの締めのおむすびとなめこ汁が、またまた絶品なのです。あまりにも美味しくて、〆のつもりが、また一周回って飲み直してしまいました……。
![高知市民のソウルフード「ジャン麺」[食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/08/20250822-futenykoti08.jpg)
ついでのついでに。地元の方に勧められた『まんしゅう』の「ジャン麺」という初体験の麺が最高に美味しかったです。ちょっぴり辛めの餡の中にホルモンが沢山混じり、麺はもちろん白米との相性が抜群です。こちらも、高知に行かれた際はぜひ試してみてください。
いま、自宅でたくさんの“ゆず土産”にまみれながら、馬路村への想いを馳せています。“ゆず”以外に何もなかった村が、“ゆず”の力で全国屈指の元気な村へと生まれ変わったという、夢のような現実の物語を、近いうちに現地に確かめに行きたいと思っています。
●DATA
居酒屋 葉牡丹(はぼたん)
高知県高知市堺町2-21
営:11:00〜23:00(ランチ11時〜14時 ※日・祝はなし)
休:水曜
お茶漬け・おむすび よこやま
住:高知県高知市追手筋1-4-1
営:18:00〜翌12:00(料理23:30LO)
休:日曜
まんしゅう 本店
住:高知県高知市城見町9-3
営:11:00〜15:00、17:00〜21:00
休:水曜