京都人が6月に食べる和菓子「水無月」の謎とは?東山観光に立ち寄りたい老舗『五建外良屋』で味わう

「水無月」を食べるなら、五条の『五建外良屋』へ

『五建外良屋』があるのは最寄り駅から清水寺方向へ坂道を歩いて5分ほど
『五建外良屋』があるのは最寄り駅から清水寺方向へ坂道を歩いて5分ほど

 そんな京都で人気の水無月を食べるのにうってつけのお店が京都の五条、電車の駅を下りて清水寺へ向かう坂の途中にあります。

 そのお店が今回紹介する1855年創業の老舗和菓子屋『五建外良屋(ごけんういろうや)』。こちらは店名からもわかるように、ういろう専門店で京都でも珍しい存在となっていて、ういろうのバリエーション商品である「水無月」を年中発売しています。

店舗2階はコーヒーなども飲める落ち着いた喫茶スペース
店舗2階はコーヒーなども飲める落ち着いた喫茶スペース

 店舗の2階が喫茶スペースになっていて、6月になると三角形の生状態の「水無月」が食べられるほか、1階部分のお店で購入した和菓子が食べられます。

 旅行などで訪れた際には勝ったお土産をそのまま食べられる非常にありがたい存在。それでは『五建外良屋』の「水無月」を食べてみましょう。

ぷるぷる食感の『水無月』

「水無月(あずき)」216円
「水無月(あずき)」216円

 こちらが『五建外良屋』の「水無月」。白くてぷるぷるとしたういろうの上に小豆が乗った様子は独特の美しさ。

 光に当ててみると美しい白さがさらに際立ちます。どちらかというと丸みを帯びた曲線的な形状が多い京都の和菓子において、この直線的でエッジの効いた形状はかなり特徴的。

クセになるムッチリ食感 [食楽web]
クセになるムッチリ食感 [食楽web]

 最初に感じるのはムチッとしたういろうの食感。ねっとり、もっちりと高密度に凝縮された和菓子は、お餅や羊羹とは違う独特の弾力となっています。

 そこに小豆のホクっとした食感が相まって、絶妙な美味しさ。京都の人が食べ比べをするものうなずける味となっています。冷蔵庫でキーンと冷やせば、夏場に食べるお菓子としてもピッタリ。

東山散策にピッタリの『五建外良屋』

スティックタイプの生ういろうも各1本216円
スティックタイプの生ういろうも各1本216円

 ちなみに今回お邪魔した五建外良屋という店名は、五条の建仁寺近くの「五条建仁寺町」という町名から「五」と「建」を取って『五建外良屋』となったそう。

「水無月」以外にも、抹茶や栗を加えて細長くスティックタイプにカットしたういろうを単品でもセットでも販売されているので、建仁寺や清水寺のある東山方面への京都旅行のお立ち寄りスポットとしてもイチオシのお店となっています。

(撮影・文◎けいたろう)

●SHOP INFO

五建 ういろ 本店(五建外良屋)

住:京都府京都市東山区五条橋東2丁目18番地1
TEL:075-561-6101
営:9:00~20:00
休:無休
http://www.gokenuiro.jp/

●著者プロフィール

けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。