『すた丼』の夏の定番「牛ローストビーフ丼」が愛される理由とは？ 食べてわかったその秘密

●すた丼から豪華な丼が登場！「得盛 すたみな牛ローストビーフ丼」を食べに行ってきた

　ニンニクと生姜、特製ダレを効かせまくった豚バラ焼肉を茶碗3杯分の白飯にどどんと乗せた看板メニュー「すた丼」が大人気の丼チェーン『伝説のすた丼屋／名物すた丼の店』では、7月21日より期間限定メニュー「得盛 すたみな牛ローストビーフ丼」を提供中。くっそ暑い夏にも関わらず食欲の衰えを一切見せない肉好きたちのハートをがっちり鷲掴みにしている模様です。

　熟成黒ニンニクダレをかけた牛バラローストビーフを白飯の上にどんと乗せ、トッピングにひんやりシャキシャキのオニオンスライスと味のアクセントに刻み青ネギとわさびを添え、生卵と味噌汁が付いてくるという豪華な構成。肉丼でありながらさっぱりした味わいが楽しめる一杯は、今年で9年目となる『すた丼』夏の定番メニューです。それなりの歴史があるというのに、恥ずかしながら初の実食となる筆者。まっさらな気持ちと舌で、そのテイストをしっかり確認したいと思います！

すた丼夏の風物詩「すたみな牛ローストビーフ丼」をいざ実食！

　火を通さないメニューということで、オーダーから受け取りまでの時間は約4分とスピーディー。まずは主役のローストビーフからチェックします。1枚のサイズはおおむね6cm×4cm、厚さは1mmあるかどうかの極薄カット。枚数は、刻み青ねぎとスライスオニオンが邪魔して正確には把握位できませんが、とりあえず10枚以上乗っているのは間違いなさそうです。

　さっそく、1枚目をペロン。脂身の甘さと赤身の肉肉しさ、熟成黒ニンニクダレの甘味とニンニクの酸味＆旨みが口の中でひとつに溶け合ってストレートにウマい！　ペラッペラの薄切りなのに肉の味わいがタレに負けないあたり、さすがは牛バラ肉といったところでしょうか。

　さらにスライスオニオンの水気とシャキシャキの食感、刻み青ねぎのショリっとしたねぎ味が、肉の脂っ気とタレの味を絶妙に逸らしてくれます。生卵は黄身だけを丼に落とし、肉に纏わせてマイルドさをプラス。全ての具材がご飯のおかずとしてパーフェクトに機能しています。たまんねえ＆箸が止まらねえです！

　具材のチェックを終えたところで、この丼でやるべきことは“肉巻き”ただひとつ。タレがかかった白飯の上にスライスオニオンと青ねぎ、わさびを乗せ、ローストビーフでくるっと巻いてパクっ。丼の中にいる全ての具材の美味しさがわずか数cmの塊に凝縮され、口の中で旨みと美味さが花開きます。あーもう肉好き白飯好きで本当によかった。いつもならカツカツカツとかっ込むところを、じっくり咀嚼して美味しさを存分に堪能。器に米粒を残すことなく、ペロリと完食しました。ごちそうさま！

まとめ

　最後まで飽きることなく美味しくいただけた要因はいくつもありますが、挙げておきたいのはふたつ。ひとつ目は主役のローストビーフが、赤身メインのロースではなく脂身が多いバラ肉だったこと。ご飯の熱で脂が溶けて、ナチュラルに味わいが変化しこれが最高でした。そしてもうひとつは熟成黒ニンニクダレ。甘めな味に加えて、恐らくは敢えて控え目にしたニンニクがちょうどいい塩梅で、肉はもちろんのこと白飯やスライスオニオンを食べやすくする絶妙なアシスト役になっていました。9年続くのも納得の美味しさ、アニバーサリーイヤーとなる来年も、安心して登場を待ち構えることができそうです。

　なお、今回の実食ではローストビーフが足りなくなるのを見込んで、ご飯を増量（無料）せずに通常盛りにしたのですが、これが見事に大正解。余ったご飯をタレや味噌汁、スライスオニオンやわさびで食らうような厳しい展開に陥ることなく、ローストビーフできっちり食べ切ることができました。もしご飯も目一杯食べたいという方は、派生メニューの「肉W盛り」（1780円）、または「唐揚げ合盛り」（1480円）をオーダーした上でのご飯増量をオススメしますよ！

（撮影・文◎河西まさあき）