しょうゆ・みそ・しおで微妙に違う麺の味に驚き!

サッポロ一番の3種の味の袋麺から、中身を取り出したのが上の写真です。なんとなく違うことはわかりますが、もう少しハッキリさせるために撮ったのが次の画像。
まず、麺の色が違いますよね。一番左が「サッポロ一番塩らーめん」。真ん中が「サッポロ一番(しょうゆ味)」。右端が「サッポロ一番みそらーめん」です。意外にも、「塩」がもっとも色が濃いのです。

ちなみに、「サッポロ一番」の公式ページによれば、「塩らーめん」の麺には“山芋粉”が、しょうゆ味の麺には“醤油”が、「みそラーメン」の麺には“味噌”がそれぞれ練り込まれているそうです。
というわけで、まずは麺だけの味を食べ比べてみることに。熱湯で3分茹でて、まずはスープなしで麺だけお皿に取り出します。

乾麺同様、茹でても色が違いますね。食べ比べてみた感想は以下の通りです。
・「サッポロ一番 塩らーめん」:食感はもっちり、塩味と小麦の旨味がはっきりしている
・「サッポロ一番(しょうゆ味)」:食感はプルプル、香ばしさと醤油の甘みが立っている
・「サッポロ一番 みそらーめん」:食感はつるつる、麺自体にコクがある
麺だけでこんなに違いがあることにびっくりですね。続いて、いつもどおりにスープを入れたバージョンでも食べてみると……

スープを入れると、その味に引っ張られて、やや麺の味がわかりにくくなりますが、それでも、なぜこの組み合わせなのか、というのがなんとなく理解できました。一つずつ見ていきましょう。

もっちりして、塩味と小麦の旨味がわかる塩らーめんは、麺の美味しさをスープが引き立てているような感じで、どちらかというと麺が主役のラーメン。

しょうゆ味は、スープと醤油を練り込んだ麺の相乗効果か、ずば抜けて香りが良く、また麺のプルプル感とスープのキレが相まって、バランスの良さが飛び抜けています。スープと麺を同時にしっかり味わえる正統派ラーメンと言えそうです。

そして最後は味噌ラーメン。これは、“味噌スープ”と“味噌を練り込んだ麺”という「ダブル味噌」がぐいぐい迫ってくるため、コクや甘みを強く感じます。スープを飲み干したくなりますね。
というわけで、「サッポロ一番」が味によってそれぞれ麺も違う理由がよくわかりました。改めてサッポロ一番の美味しさに脱帽です!
(撮影・文◎土原亜子)