安すぎる価格なのに、何を食べてもおいしいのがスゴイ

とりあえず、定番中の定番、生中でスタート。ツマミは何にしよう? と店内を見回してみてビックリ。
ツマミ類の値段が異常なくらい安い! ほっけ焼き150円、アジフライ100円。100円? ホントに? と思わず二度見しそうになりますが、間違いなく100円。令和のこの時代、100円メニューなんてあり得なさそうですが、『庶民』ではあり得てしまうのです。
すっかり気が大きくなってしまって色々注文。アジフライ100円、ほっけ焼き150円、煮込み200円、つけ盛り200円、鉄火巻き400円。さらに生中も値段を確認してみると250円でした。観光地のど真ん中というわけではないですが、京都でこの価格、感覚がバグらない方がおかしいですよね。

まずは「ほっけ」から。少し小ぶりではありますが、フワッ、ホロッとほぐれるおいしさ。「煮込み」はいわゆる大阪のどて煮風。牛すじが甘辛くトロンと煮込まれていて、日本酒にもビールにも合います。

「鯵フライ」はカリッ、フワッと揚げたてで、とても100円とは思えないクオリティ。「鉄火巻き」にいたっては、マグロのあまりの大きさにビックリ。過去一の食べ応えのある鉄火巻きでした。
定番の「漬物盛り合わせ」を挟みながら食べると、酒が旨い。第1ラウンドが心地よく進んで行きます。
おいしいメニューは常連を観察して目で盗め!

すでに色々食べましたが、第2ラウンドに突入してみましょう。お酒は京都の地酒「神聖」を常温に切り替え。つまみは居酒屋の定番中の定番「刺身盛り合わせ」と、個人的に大好きな「茄子揚げ煮」。さらに、隣の人が頼んでいてあまりに香りがおいしそうだった「揚げにんにく」もオーダーしてみました。
![[食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2023/04/20230427-syomin07.jpg)
第2ラウンドも豪華なラインナップ。「茄子揚げ煮」はしっとりと優しい醤油ベースで懐かしさがこみ上げる味。「刺身盛り合わせ」はマグロ、エビ、鯖、サーモンと豪華で、どれも分厚くて食べ応えたっぷり。すっきりした飲み口の「神聖」もグングン進みます。

「揚げニンニク」は塩コショウを付けて味わうシンプルな味わい。揚げたてホクホクな逸品で隣のおじさんに感謝したいくらいです。
店内が極端に細長いので、貼ってあるメニューが全部は見えないのですが、周りの常連と思わしき人の注文を真似るとおいしい料理に辿り付けますよ。
調査結果
結局、ビール3杯と日本酒2合、ツマミも一杯食べたので、覚悟してお会計してもらうと3150円という安さ! 周りの会計を聞いていると700円とか900円とか、せんべろ未満の価格で飲んでいる人も多く、キュッと飲んで帰る人も多いようです。
京都でも有名な立ち飲み屋『庶民』は、何を食べても安くておいしく、その人気に納得しかない、とんでもないお店でした。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP INFO
庶民 四条大宮店
住:京都府京都市下京区四条大宮町18-6
営:11:00~23:00(L.O.22:45)
休:月曜
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。