テイクアウトで「一人ペルーナイト」晩酌を!

これまでに嗅いだことがないような、それでいて実に食欲を誘うスパイスの香りに包まれながら、東京までクルマで帰り、自宅で皿に盛りました。うーん、気分はすっかりペルー。これらをおつまみに晩酌を始めることにしました!

まず、お店で全員が食べていた「ポテトと特製チーズのクリーム(Papa a la Huancina)」。真っ黄色のソースは見た目的にはマヨネーズかオランデーズソースのようですが、チーズをベースに酸味やスパイスが独特に入り混じる複雑な味わいで、これがとにかく美味。和えられた茹でたじゃがいもが美味しく、ビールがグングン進みます。

続いて、「ペルー風ローストチキン(Pollo a la bresa)」。半身で1188円ですが、もともとのチキンが大きいのか重量感があり、この半身だけで2~3人分はありそうな感じです。添え物のフライドポテトも、某ハンバーガーチェーンのL以上の物量感で嬉しい限りです。
実際にいただいてみると、複数のスパイスと一緒にグリルされており、噛み締めるたびにチキンの旨みが口いっぱいに広がります。そして別添されていた「辛味ソース」と一緒にいただくと、さらに旨みがアップ。これは絶品だ…! これまたビールが止まりません。この美味しさとサイズで1188円とは……『El Kero』は、コスパもスゴいことが判明。
ペルー人がひっきりなしに買っていた意味がわかった「ケーキ」

絶品料理をつまみに、ビールでお腹パンパンになった筆者。シメに「ケーキ(Cake)」もいただきました。見た目的に「荒めのスポンジの、ポソポソした食感のケーキかな?」と想像していたのですが、口にしてみてビックリ! スポンジはポソポソどころか超しっとりで、プリンを固形にして焼き上げたかのようななめらかな食感と風味。クリームとの相性も抜群で、優しく奥深い甘さが口いっぱいに広がります。
この味、特にスイーツ好き女性には絶対に食べてほしい! それほどヤミツキ感があります。今度また伊勢崎市に行くときは、この『El Kero』の「ケーキ(Cake)」はなんとしてもお土産に買って帰りたいと思うほどでした。
●日本ナイズ一切ナシだが、日本人にも親しみやすく旨かった!
想像以上の満足感を得た『El Kero』の絶品ペルー料理。お店自体が日本人を意識せず、あくまでも日本在住のペルー人に「ふるさとの味を提供したい」という思いで営業しているようです。他方、ペルー料理の味は、日本人の舌にもバッチリ合います。これまで体験したことがない美味しさに大感動しました。
日本人の中では、正直まだまだマイナーなペルー料理ですが、今後、意識的に食べていきたいと思いました。これを読んでくださっているあなたも、伊勢崎市に訪れる機会があったらぜひ『El Kero』のペルー料理を食べてみてください。地元グルメ散策でお腹いっぱいだったとしても、今回のようにテイクアウトにも快く応じてくれますし、お土産にもピッタリですよ!
(撮影・文◎松田義人)