千葉県民なら絶対知ってる!? 謎の名物グルメ「みそピー」の食べ方を千葉近郊の県民に教わった

千葉県民なら絶対知ってる!? 謎の名物グルメ「みそピー」の食べ方を千葉近郊の県民に教わった
食楽web

●千葉県では給食でも提供されるというピーナッツの加工食品「ピーナツハニー」。千葉県民と茨城県民の知人にこだわりの食べ方を聞いてみた。

 先日、千葉県の道の駅で発見した「ピーナツハニー」。呼び方は様々で、ピーナッツ味噌や、みそピーなどの愛称で親しまれているようです。学校給食でも出るくらいポピュラーな食品ということで、千葉県近郊に実家のあるママ友たちに話を聞いてみることにしました。

「ピーナッツハニー ミニパック」502円(税込)
「ピーナッツハニー ミニパック」502円(税込)

 話を聞いたのは、千葉県に実家のあるママ友Aと、茨城県に実家のあるママ友B。ママ友Bは「給食に出ていたし、実家でもよく作っていたよ」と、千葉県に近い県でも食べられていることがわかりました。そして2人とも口をそろえて、「これって、全国区じゃなかったんだ」とご当地グルメだったことに驚いていました。

 ママ友Bは続けて、「でも、これは知らないのよね」と筆者が買ってきた「ピーナッツハニー」を指しました。色々種類があるのかしら? と思いながら封を切ってみると、「うわー懐かしい!」とママ友AとB。2人の悲鳴にも似た感嘆の声に、思わず笑ってしまいました。

 どうやら給食では、この小分けパックのまま提供されていたようです。「袋のままチューチュー吸っていたのよ」とママ友Aは懐かしむように手に取りました。この「ピーナッツハニー」は『富士正食品』の商品で、千葉県の名産品であるピーナッツを、独自開発した糀歩合が高い甘味噌で作っているそうです。

 どうやって食べていた? と聞くと、「ご飯も良いけど、箸休め的な感じ?」とのこと。ママ友Bは「お父さんはお酒のつまみにしていたよ」と、おかずであり、箸休めであり、おつまみにもなるという万能な一品のようです。

「ま、だまされたと思って」、とママ友たちに促されて一口食べてみました。おぉ、これは結構好き! 甘い味噌と香ばしいピーナッツが絶妙。味噌はクセがなく、はちみつの甘さがマイルドです。たしかにこれはおつまみに良さそう。すかさず冷蔵庫からビールを取り出しました。

 ママ友Aは、「パンに乗せて食べることもあったよ」というので早速試そうとすると、制止され、「待って、乗せる前にバターをたくさん塗った方がおいしい」というアドバイスを受けました。

みそピートーストは間違いなし!

 そこでバター、「ピーナッツハニー」、チーズを乗せてトーストにしてみました。たしかに、バターたっぷりが美味! バターのコクと甘味噌、ピーナッツの香ばしさが神バランスです。個人的には、ご飯にのせるよりも好きな食べ方でした。

肉そぼろに混ぜてもおいしい?

[食楽web]
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 自家製みそピーを日常的に食べていたというママ友Bは、「肉そぼろに混ぜて食べるのもおすすめ」とのこと。作り方は、豚ひき肉を醤油とみりんで味付け(肉100gなら、醤油大さじ1、みりん大さじ1)。肉そぼろを完成したらお皿に盛り付け。お好みの量のみそピーを肉そぼろと和えたら完成です。

 ご飯のおかずにもよし、おつまみにもよし。「みそピー」だけで味付けしていないところがポイントで、肉そぼろにしっかり甘辛い味付けをしているので、醤油の香りと味噌の香りがうまい具合に融合しています。カリッと食感の良いピーナッツとの相性もばっちりです。

 おいしくてついつい食べすぎてしまうので、小分けになったものが便利だと感じました。千葉県の量販店やサービスエリア、お茶の専門店などでも購入できるようです。千葉県に遊びに行った時に、ぜひ見つけてみてください。

調査結果

「ピーナツハニー」もとい、“みそピー”は、千葉県近郊で食べられているご当地食。ご飯のお供以外には、箸休めやおつまみとして食べられています。ちなみに各々の家庭で手作りされる場合もあるため、ピーナッツはカリカリ派としなしな派の二手に分かれるそうですよ。

(撮影・文◎亀井亜衣子)

●DATA

富士正食品株式会社

http://fujisyo.co.jp/