これで最大量じゃない!! 麺の山がド迫力の「油そば(てんこ盛り)」1027g

待つこと数分。目の前にやってきたのは、麺が山となった油そば。シンプルな分、麺の迫力十分です。計測すると、直径25cmの器に、高さ約13cm、重さ1027g(器の重さを除く)。一般的なラーメンの器より大きな口径で、それでいて高さもある。威風堂々、というかドヤ感がスゴいです。
早速ひと口! まず驚いたのが、旨みはしっかりあるのに、後味にしつこさやねっとり感がないこと。さっぱりとまでは言いませんが、油そばなのに軽やかで、これなら完食あっさりいけちゃうかも? と一瞬思ってしまいました。

「うちの油そばは、米油がメインの植物系油で作っています。くどさ・しつこさがないので、他の店の油そばよりも軽やかな口当たりなんですよ」と話すのはスタッフの中澤拓人さん。
「タレは焼豚のタレをベースにしたもので、麺はちょっとだけちぢれた極太麺、具は豚バラ肉の焼豚に極太メンマ、白髪ネギと刻みのりですね。焼豚には陳皮や山椒などを隠し味に使ってます。提供直前に炙っているんですよ」。だからほんのり香ばしいんですね。
てんこ盛りは公式でも約1kg。1週間でどれぐらいの人が注文するのか聞くと「1週間? 1日に何人も普通に注文していますよ」とのお答え。え? 軽く1kg食べきっちゃう人が普通にいるってことですか? さっきのお相撲さんたちの笑顔が頭をよぎります。

完食するためのアドバイスを聞くと「無心で食べる! と言いたいところですが、卓上調味料で味変が鉄板ですね」。確かに、他の油そばの店より卓上調味料が多い気がします。「例えば特製ラー油とバルサミコ酢だと香りがよくなるし、お酢をかけるとマイルドな感じに。ゴマはかければかけるほど美味しいですよ。個人的にはゴマと胡麻ラー油のコンボがオススメですね」(中澤さん)。ゴマたっぷりにして濃厚さアップ、ですね。
ちなみに置いてあるのは、ゴマ、特製ラー油、胡麻ラー油、穀物酢、白バルサミコ酢、油そばダレ、辛えび醤、山椒、揚げニンニク、食べる醤油、ブラックペッパーなど11種。これだけあれば、味変し放題楽しみ放題です。
「より辛さを楽しみたい人には、トリニダード・スコーピオン入り『悪魔辛オイル』(100円)もありますよ」とのことなので、卓上の調味料では刺激が足りない方は、追加注文もアリです。
シメはもちろんライス! 最後まで楽しいデカ盛り油そば

麺と具を食べきったところで、シメの「追い飯」(50円)を投入! 2~3口ぐらいのボリュームなので、もはやお口直し感覚。あんなに麺を食べたのに、シメにゴハンが欲しくなるのが油そば。ちなみに今回はおかかにしたのですが、チーズorおかか、好きなほうを選べます。
何気なく「いや~、食べても食べても山が小さくならないんで、どうなることかと思いましたよ…」と中澤さんに言うと「混ぜると大きくなっていくんですよ。そこでメンタルが負けないことが大切ですね」とニッコリ。山盛り油そばを混ぜるとデカくなる、というのは、実は油そばあるあるなんですね。

基本的に全メニュー、シェア禁止。「油そば(てんこ盛り)」の場合、茹で前の麺の表示は540gながら完成品は1027gに増えます。麺以外の量はプラス500g前後と考えていいハズ。となると、この上の「鬼てんこ盛り」の場合、推定1.5kg、味変やお水を入れたら2kgぐらいの胃袋の容量が必要かと思われます。
まとめ
「油そば(てんこ盛り)」は、油そば自体は1kgちょいですが、汁がない分、水を結構飲む! そして味変の種類が豊富なので、飽きずに最後まで楽しめます。ゴマ&胡麻ラー油は濃厚かつ香りがいいし、辛えび醤は一気にエスニック感が漂います。もちろんお酢でさっぱりさせたり、ひと口ずつ違いを楽しんでいるうちに完食できます。ただし、麺もゴハンも後からお腹が膨らんでくる! 押上から一駅分歩いて帰ろうかな? と思うぐらい、すっごく満腹になりました!
(取材・文◎いしざわりかこ)