実はニンニク入り!? 工場見学に行ってわかった「うなぎパイ」の秘密

実はニンニク入り!? 工場見学に行ってわかった「うなぎパイ」の秘密
食楽web

●調査内容:全国にその名を知らしめる「うなぎパイ」。まことしやかに語られる、数多くのトリビアを確かめに、浜松にあるうなぎパイファクトリーに行ってきた

 浜松の銘菓「うなぎパイ」。バターが香るサクサクのパイ生地に、縁どられた砂糖の食感と味わいがアクセントとなり、地元・浜松はもちろん東海エリア屈指の銘菓として、全国にその名を知られている人気のお菓子です。

 そんな「うなぎパイ」には「実はにんにくが入っている!」など、数多くの秘密があり、有名なお菓子である分、情報が錯綜しているのも事実です。そこで今回は、うなぎパイファクトリーを訪ね、これらの秘密を製造販売元・春華堂担当者に、一挙まとめて聞いてきました!

「うなぎパイ」はどうして誕生した? きっかけは「何気ない旅先での会話」

浜松にある「うなぎパイ」の製造販売元・春華堂まで行ってきました
浜松にある「うなぎパイ」の製造販売元・春華堂まで行ってきました

 そもそも「うなぎ」と「パイ」という斬新な組み合わせは一体どのようにして誕生したのでしょうか? それは、旅先での何気ない会話がきっかけだったそうです。

「当社の二代目社長が旅先で出会った人から『どこから来たか』と尋ねられた際に『浜松』と答えたところ、相手の方は浜松がどこにあるのかわからなかったそうです。そこで、二代目社長が『浜名湖の近くです』と補足をすると、『ああ、うなぎの美味しいところですよね』と返されたそうです。常々『浜松らしいお菓子』を作りたいと日々考案していた二代目社長は、この会話からヒントを得て、名物『うなぎ』をモチーフにした浜松らしいお菓子をつくろうと考えたそうです」(春華堂・担当者)

 今でこそ、全国にその名を知られる「うなぎパイ」ですが、誕生した昭和36年以前には、魚介類をモチーフにした甘いお菓子は皆無。すべてが手探りの中で、二代目社長と当時の職人は試行錯誤を重ね、開発に勤しんだと言います。