至極の「豚からあげ」でご飯が止まらない老舗の「ブタカラ定食」|『ことぶき食堂』(荻窪)

JR荻窪駅北口から徒歩15分ほどにある『ことぶき食堂』は、1956年創業の老舗食堂。こちらの名物「ブタカラ定食」は多くのメディアにも取り上げられ、ファンも多数の超人気メニューです。
このブタカラ、豚肩ロース肉に片栗粉をまぶしてラードで揚げたものに、醤油や酢、ニンニク、ショウガなどで味付けしたタレをからめています。オーダーから数分で登場したブタカラ定食、200gほどあるそうで、一瞬完食できるか不安になってしまうほどにてんこ盛り。
ブタカラの衣はサクッとした歯ざわり。その先に待っている肉の旨みと柔らかさが相まって“サクトロ”食感とでも表現したくなる噛みごたえ。コクのあるラードの風味が口いっぱいに広がっていきます。

あまりの美味しさに、気づけば反射的にご飯で追いかけざるを得ない状態に。舌が吸収しきれなかったブタカラの旨さを、ご飯が見事に受け止めてくれるので、ブタカラ⇒ご飯の無限ループが止まりません。自家製のタルタルソースをつけると、こってり感がやや和らぎ、ほんのり甘みも出てきます。

そして、かつおなど数種類のけずり節でダシをとっているという味噌汁も超絶美味。ダシの旨み・風味が実に爽やかで滋味深い味わいの一杯。こってりしたブタカラとのギャップが絶妙で、これまた相性バツグンです。まさに国宝級の美味しさが味わえる至極の定食です。
※本記事の価格はすべて取材当時のものです