●渋谷の名店『壁の穴』の元祖たらこスパの美味しさを実食して再検証してみる
昭和時代に日本で誕生した和製パスタ料理といえば「ナポリタン」が有名ですが、「たらこスパゲティ」(通称たらスパ)も忘れてはいけません。
今でこそ、全国どこに行っても「たらこスパゲティ」が食べられますが、何を隠そう「たらこスパゲティ」は、1953(昭和28)年創業のスパゲティ専門店『壁の穴 渋谷本店』(創業者・成松孝安氏)が考案したメニューです。家庭でも作る人が多いのは、正しいレシピを知らなくても美味しくて失敗が少ないから。何しろパスタを茹でて、ほぐしたたらこやバターを和えればできるお手軽さがイイですよね。
そんな具合で、日本人の舌にすっかりなじんだ感のある「たらこスパゲティ」ですが、よくよく考えれば、ホンモノ、つまり元祖はどんな味なのか、意外に知らないという人も多いのでは? そこで今回は、渋谷本店に「元祖たらこスパゲティ」を食べに行ってみることにしました。