具大盛りはカツが倍の2枚に!「ロースカツ定食(ダブル)」トータル1483g

普通の大盛りと言ったら、並盛りの1.3倍とか、1.5倍のイメージがありますが、それがまさかのロースカツ2枚で登場。上から見るとわかりにくいですが、おんなじサイズのカツが重ねて乗っかっています。
早速計測すると、カツと千切りキャベツが乗っている皿は幅31cm×奥行き6.5cmで、重さ864g。ゴハンは直径14cmの器に高さ約11cm、重さは460g。普通サイズの味噌汁は直径10.5cmのお椀に159g(全て器の重さを除く)。トータル1483g。キャベツも味噌汁なども調子に乗って全増しにしていたら、おそらく1.8kgぐらいはいっていたと思われます。

計測を終えて早速一口! カツは6切れ×2段なので12切れ。なので、まずは何もかけずそのまま味わいます。衣はパン粉大きめのザクザク食感、そして中から旨みたっぷりのアブラが口の中いっぱいに広がってきます。口の中に美味しさが残っているところにゴハンを一口。美味しい~。
キャベツ&にんじんの千切りで口の中をリセットし、そしてまたカツへ。お皿にカラシがついているほか、卓上には醤油、塩、七味、ソースが置いてあります。序盤でいきなりソースに行くのはなんか勿体無い。ということで、ちょっと通ぶって塩をぱらっとかけて一口。今度は肉の甘みがより強く感じられます。ご飯もいいけれどビールが欲しくなる味。カツ1枚目はビール、2枚目はゴハンという楽しみ方もありかもしれません。

「ロースカツの肉はカナダ産の豚肉ですね。厚みは分厚すぎないよう、目分量でちょうどいいサイズにカットしています。パン粉は大きめのパン粉ですね。トンカツ屋さんよりもかなり低温でじっくり揚げているのがこだわりでしょうか。付け合わせは壺漬けとキャベツ、ニンジンを千切りしたものになります」。と話すのは店主の田所秀行さん。
お米は海老名のお米マイスターがセレクトした「ひとめぼれ」。このお米がまた、噛むと甘みがじんわり出てくる、優しい美味しさ。カツの力強い美味しさを引き立ててくれるバランスです。ちなみにライスだけでボリュームも選べて、小盛り200g、中盛り300gは追加料金なし、大盛り450gは+60円、特盛600gは+120円になります。

そもそも、なんで「具の大盛り」だとカツが倍になっちゃうんですか?「先代が特盛をやっていたから、その流れですね~」と店主。つまり、昔から特盛を頼むと倍のおかずになっていて、2代目になって、大盛りオプションのシステムが確立された、ということでしょうか。
そしてデカ盛りを完食するアドバイスを聞くと一言「気合いで!」。もたもたしている人は残す、テンポ良く食べないとしんどくなってしまう、とのこと。ちなみに今回の「ロースカツ定食(ダブル)」の場合、早い人だと20分以内でサラッと食べ切ってしまうそうです。

何もつけずにそのままや、塩やレモンやカラシなど、いろんな味を楽しみ、カツを1枚以上食べてからやっとソース登板。「ソースは特に何もしてないですよ。いくつか種類をとって、その中から一番美味しいものを使っているだけなんで」と店主。ほんのり甘くて、カツにもキャベツにも合うソースです。重厚感のある美味しさに、改めてゴハンが進む!
トータル約1.5kgでロースカツ。ドスっときそうだけれど、この段階ではまだ余裕。おそらくキャベツやレモンなど、序盤をあっさり系で進めてきたことが功を奏しているような気がします。店主の言う通り、途中休みは挟まず、テンポ良く食べ進めていきます。

『豚菜』イコールでっかいチキンカツの店、というイメージですが唐揚げや生姜焼き、ナスの味噌炒めに、ハンバーグや肉野菜炒めなど、定食メニューはいろいろ。さらに全メニュー単品で注文できる上、キムチやザーサイ、イカの塩辛など小鉢料理もあるので、お酒のあてに料理を楽しむのもありです。
「本当は居酒屋をやりたかったんですよ~」と笑顔で話す店主。美味しいお酒とつまみを味わえる店としても喜んでもらいたいとのことで、ビールは生中660円、生大930円。凍らせたジョッキでキンキンに冷えたのを出してくれます。
ちなみに、どうしても食べ切れなかった場合は持ち帰りOK。現在入れ物代は無料ですが、今後有料になる場合もあるとのことなので、タッパーなどを持参するのがおすすめです。並盛りの料理も大盛りオプションでデカ盛りとして味わえる店『豚菜』。次回は夜の時間にお酒とザクザク衣の「ハムチーズフライ」、というのもいいかもしれません。小田急江ノ島線沿線に用事があったときは、また寄りたいと思います!
(取材・文◎いしざわりかこ)