つけ汁と合わせて948g! 味変もあって飽きない「鶏つけ蕎麦(特盛)」

待つこと数分。目の前にやってきたのはゴマがたっぷりかかった濃厚そうなつけ汁と、海苔がたっぷり盛り付けられたツヤツヤのそば。早速計測です。
直径17cmの器に入ったお蕎麦は海苔込みで561g。直径14cmの器のつけ汁は387g。トータル948gですが、卓上の「割りスープ」で最後の1滴まで飲み干したら1kg超えになるかと思われます。蕎麦湯じゃなくて割りスープ。茹で汁だけじゃないってこと?

計測を終えて早速一口! そばは黒味が強い太めのそば、なのでコシが強く存在感たっぷり。そしてつけ汁は出汁のいい香りと共に鶏の旨みやほんの少し辛味が感じられるキレのある味わい。噛むとゴマのプチプチ感もあり、いろんな食感が楽しめます。
蕎麦が太めだからなのか、つけ汁の持ち上げもいい。上品に味わうお蕎麦ではなく、豪快にワシワシと食べるお蕎麦、という感じです。

「うちの蕎麦は田舎蕎麦をモチーフにしていて、黒くて太く、コシが強いのが特徴です。つけ汁は化学調味料を使わず仕上げた出汁で、カツオ、サバ、昆布で取ったダシに鶏油と山椒を加えた香り豊かなつけ汁なんですよ」と話すのは店長の金山孝史さん。つけ汁の味の要となる“かえし”も、使用するまでに1週間程ねかせるほか、大量の鶏皮から取る純度100%の鶏油など、一般的な蕎麦屋さんでは味わえない、独自の味を作り上げています。
「鶏つけ蕎麦」のつけ汁の中の具は、鶏肉、タケノコ、ネギ、ゴマなど具材も豊富で食べ応えがあります。

そして、ここのつけ蕎麦、楽しいのが卓上にある調味料での味変。BONSA特製の生姜フルーツ酢は、りんごやグレープフルーツ生姜などを漬け込んだもので、さわやかかつほんのり甘味が効いています。特製スパイスは、ブラックペッパー、山椒、コリアンダーなどが入っていてさらなる刺激が欲しい時におすすめ。他にも揚げネギやゴマ、七味などが揃っています。だから食べ飽きることなく気がついたら完食!
そして残ったつけ汁に割りスープ投入。「割りスープには、かえしを作った際の、カツオやサバ節の二番だしを入れています」と金山さん。なるほど、旨みがプラスされているんですね。割りスープを入れたつけ汁は、さっきまで鶏が主役だった味わいから一気に魚介寄りに。まさかシメでも味変が楽しめるとは!
黒くて太い蕎麦にしっかりとした旨みのつけ汁、そして変化が楽しい味変アイテムや割りスープで、1kgでもサクッと完食できた「鶏つけ蕎麦(特盛)」。蕎麦って飲み物ですか~? くらいの勢いで、楽しみながら味わうことができました。次回は練りゴマ、豆乳で濃厚そうな「ごまだれ鶏つけ蕎麦」にするか、甘・辛・酸がクセになるという「辛豚つけ蕎麦」にするか。なんといっても駅ビルから徒歩10歩ぐらいの場所だしね、国分寺駅エリアに用事があるときに、またサクッと寄って食べにきたいと思います。
(取材・文◎いしざわりかこ)