四川バーガーと西安バーガーはどう違う?

下北沢駅から徒歩約5分、ドン・キホーテのすぐそばのビルの2Fにその店『秦妃ROUGAMO』がありました。清潔感にあふれたおしゃれな空間です。
さっそく注文カウンターに行ってメニューを見てみると、ポーク、チキン、ビーフ、ラム、スクイッド(イカゲソ)、オーガニック(野菜)の6種類から選べるようです。

お店の方によれば、イチオシは「ポークローガモ」(748円)だそうで、地元・西安では、これと一緒に「スキンヌードル」という麺料理を一緒に食べるのが定番だそうです。言われるがままに、その2つを注文してみました。

まずは、「ポークローガモ」。バンズは渦状に層になっていて、見た目はまるでパイのようなサクサクした感じです。中を開けてみると、煮込んだバラ肉がほぐした状態でたっぷり入っていました。アメリカのプルドポークに似ていますね。
かじってみると、バンズがパリパリッと音を立てて崩れ、続いてふんわりジューシーな豚肉が口の中に広がります。同時に中国らしいスパイスがフワッと香りました。特に八角の香りを強く感じます。

バンズはパリッパリで中の豚肉のとろとろ&ふわふわ食感との相性が抜群です。そして肉に染み込んだ漢方やスパイスの複雑な香りと旨みがたまりません。
食べてみてわかったのは、四川のバーガー「鍋魁」とは別モノだということ。四川風はバンズが油っぽくなく、うす焼きで軽め。また中の具材も肉より野菜がたっぷりで、どちらかといえばヘルシー系です。一方の「ローガモ」は、パイのような生地とお肉を味わうガッツリ系。ただ、どちらも美味しいのは同じで、中国らしいスパイスの香りと肉の旨みがしっかり堪能できます。

さて、もう1つ注文した「スキンヌードル」も食べてみます。ちなみにスキンヌードルも西安発祥の辛くて冷たい麺料理だそうで、具材は、モヤシ、キュウリ、中国の凍豆腐(高野豆腐)。

よく混ぜると、底からツルツルモチモチの幅広麺が登場。さらにその下には、真っ赤なタレ。これをよく麺と絡めて食べてみると、酸っぱ辛くてさっぱり食べられます。
これは確かにお店の人がオススメしてくれたのも納得。こってりした「ポークローガモ」と、さっぱりしてピリリと辛い「スキンヌードル」を一緒に食べると、口の中がちょうどいい塩梅になるんです。

というわけで、西安発の中華バーガー「ローガモ」、今回はポークを食べましたが、全種類を制覇したくなりました。ぜひ皆さんもスキンヌードルと一緒に「ローガモ」を味わってみてください。ハマりますよ~。
(撮影・文◎土原亜子)