
昼ごはんどきに東京のJR中野駅周辺を歩いていたら、「肉そば」と書かれたのれんが風でめくれ上がっているのを見かけました。その店は、『肉そばNAMIKI』という立ち食いそば屋。
この時ふと、「旨い店は、のれんを見ればわかる」というグルメ界で古くからまことしやかに言い伝えられる金言を思い出しました。こんな風に堂々とめくれているのは、なんとなく粋な感じがしなくもない。しかも店の脇には手書きの立て看があり、「新メニュースタート! NAMIKIオリジナル肉ABURAそば500円 肉増600円」などと、黄色やピンクのチョークで大書してあります。

中野駅前といえば、右を向いても左を向いてもラーメン屋が軒を連ねていますが、どこもラーメン1杯700~800円はします。“肉増し”にしたら1000円近くはするでしょう。そう思えば、この「肉増600円」は、かなり魅力的。

ですが、浮かれてはいけません。そもそも中野駅から徒歩1分足らずの場所といえば、土地も家賃も高いはず。そこに堂々とのれんを翻して店を構え、たった500円で肉入りのそばを出し、プラス100円で肉増しするなんて。基本の肉が極薄の1枚で、肉増しが極薄の肉2枚だったりする可能性も否めません。とにもかくにも、ここは自分の目で確かめてみることにしました。