楽しみ方は無限大!『羊肉焼肉 白金羊』の楽しみ方

『羊肉焼肉 白金羊(プラチナラム)』は、羊焼肉のお店の中でも、特に“味付けの自由さ“がスゴイお店です。
ご存知のように、一般的な飲食店は、お店ごとの調理方法や味付け、雰囲気を楽しむ場所ですが、例外として鍋料理や焼肉には「自分たちで好きに焼く(煮る)」という自由度が加わります。そしてこの白金羊では、肉が焼き上がったのち、さらに圧倒的な自由が待ち受けているのです。

それを可能にするのが「9種類の付けだれ」。塩胡椒も加えると11種類。おろしポン酢、山椒醤油、ニラ花醤、ヨーグルトソース、葱塩タレ、ブレンドスパイス、湖南唐辛子醤、ハーブオイル、特製和風タレという具合。とにかく種類豊富でめまいがしてきそうです。
これらのタレやスパイスは、『羊肉焼肉 白金羊』の系列店のシェフたちのアドバイスやアイデアから生まれたものもあれば、大人気の中国料理店『味坊』(神田)と共同開発したタレも含まれています。ちなみに後者はニラ花醤、ブレンドスパイス、湖南唐辛子醤ですね。

羊肉をじゅうじゅう焼きながら、次はどのスパイスで食べようか、と悩む時間が最高なのです。最初は塩だけで食べて、次は湖南発酵唐辛子やブレンドスパイスを楽しんで、味変にさっぱりヨーグルトソース、さらにはおろしポン酢×ニラ花醤で“和中折衷ソース”にしてみようか…という感じで、もうすんごい楽しいんです。
焼き上がった羊肉をキッチンバサミで切り分けて色々なタレを楽しみ、すべてを楽しみきれないうちにおなかが一杯になる…。そんな幸せな味の実験が心ゆくまで堪能できるけです。
ちなみにマーケティングの法則として「選択肢を与えすぎると人は選択しなくなる」なんて言われたりもしますが、食べるのが大好きな人間にはその法則は当てはまらないことが、この店でよくわかると思います。

タレの話ばかりしてきましたが、『羊肉焼肉 白金羊』は当然ながら肉の旨さも格別です。日本に流通している羊肉の99.5%は輸入品ですが、このお店では基本的に「オーストラリア」「ニュージーランド」「アイスランド」産の極上の羊肉が用意されています。もちろん肩ロース、ショルダー、チョップと部位もさまざま。どれも何もつけずに食べても旨い!

ちなみに、個人的ベストのタレの組み合わせは「ヨーグルトソース×ブレンドスパイス」、「おろしポン酢×湖南唐辛子醤」。また、あらかじめ肉にブレンドスパイスをふりかけて焼くのもオススメです。
まとめ
羊肉をウリにするお店で「肉が旨い」「料理がうまい」は今や当たり前。2022年はプラスアルファでどういう要素を足していくか? が問われる時代に入ってくると思います。そういう意味で「羊焼肉」は今年最注目の羊料理ジャンル。羊好き、焼肉好きの人はぜひ食べてみてください。
●著者プロフィール
菊池一弘
羊齧協会主席。羊肉を常食する岩手県遠野市出身の父の影響で羊料理に親しんで育つ。北京留学中に現地の味に触れ、その魅力に開眼して羊好きの消費者団体「羊齧協会」を結成。監修書籍に「東京ラムストーリー」(実業之日本社)、「家庭で作るおいしい羊肉料理」(講談社)など