一度は食べてみたい！ 札幌市民が愛してやまない「B級ソウルフード」3選

デカ盛りファンの聖地、元祖『やきそば屋 駅前本店』

　熱狂的なデカ盛りファンが足繁く通う『やきそば屋 駅前本店』。客層は男性比が多数を占め、腹ペコな学生やビジネスマンに大人気。佇まいの渋さもお気に入りのポイントで、一度ハマると週5で通ってしまいそうなくらい唯一無二の味です。

　基本システムは、麺の量と好みに応じてトッピングを選択すればOK。「並」（1玉／380円）、「大盛」（1.5玉／440円）、「ジャンボ」（2玉／500円）と麺量が徐々に増えていき、最大「しんじらんねぇ」（12玉／1700円）まで増やせます。量が多くなるほど、割安感が出てお財布にやさしい価格設定です。

『やきそば屋』の最大の特徴は、炒めただけの素の味のまま提供される点。味は、卓に備え付けのソースをかけて自分好みに調整します。

　特製ソース・ごま酢醤油・キムチソース・焼肉味ソース・カレーソース・酢・醤油・ラー油・ソース・マヨネーズなど、組み合わせ次第で何十通りもの味変が可能。多彩なソースで味変しつつ、さらなる味の重なり合いを探究する。これが何度も通いたくなるポイントですね。まんまと『やきそば屋』の術中にハマってしまいます。

　麺は太めで、もちっとしています。まずは特製ソースと、かけ放題の紅ショウガの王道の組み合わせでいただきました。次は店のおすすめ、ごま酢醤油にマヨネーズのコラボ！

　さっぱりしたいのか、こってりしたいのか、どっちなのよ……とジレンマを抱えつつもクセになる旨さ！　冷やし中華にマヨネーズをかけて食べることに近い感覚ではないでしょうか。個人的には特製ソースよりもハマった組み合わせでした。

　ちなみに筆者の後に来店した男性のほとんどは3玉の「ミラクル」（620円）に「トリプルセット」（たまご、ソーセージ、おこのみやきで300円）の組み合わせで楽しんでいました。次に来店した人が4玉の「ウルトラ」を注文すると、場の空気が一瞬、「おぉ、ウルトラいきますかぁ！」みたいな尊敬入り混じる雰囲気に。デカ盛りファンなら一度は足を運びたい名店です。

（撮影・文◎亀井亜衣子）