からあげラーメンの実力やいかに!?

券売機で食券を購入してカウンター席へ。5分ほどで、まずは単品からあげが登場です。ひと口サイズのかわいいからあげが3個ですが、これで十分。パリッとした衣は、どこか懐かしさを覚える素朴な味わいです。薄めの味付けですが、噛むほどに旨みがにじり出てくるようなからあげ。これはおかずにもおつまみにもおやつにもいけそうです。
そのからあげを1個食べ終えないうちに、メインであるラーメンがお出ましです。やや大きめの丼。センターにはゆで玉子。その周囲をモヤシが固め、さらにその外側にからあげが6個配置されており、ボリューム感たっぷり。

さっそくスープからいただきます。醤油ベースで、あっさり&さらりとした印象のスープです。昔ながらの中華料理店などで出される中華そばのスープに近く、上品でクリアな味わいといったところでしょうか。麺はモチッと感とコシのある歯触りで、スイスイとすすっていけます。

そしてスープに浮かんでいるからあげへ箸をつけます。衣がいい具合にスープを吸って、キラキラ輝いているようです。スープでしっとりとなっていますが、ところどころにパリッとした食感も残っています。
単品からあげとは違った食感で、これがからあげラーメンを食べる楽しさのひとつでしょう。肉汁とスープがミックスされて、味がワンランクアップする印象。スープ→麺→からあげというサイクルで食べ進むうちに、気が付けばラーメンもからあげも完食していました。

それにしても、単品からあげはひと口サイズとはいえ、100円はかなり良心的な値付けですよね。実は筆者、初めて万世麺店を訪れたときは勝手に「1個100円か。なら3個くらい食べよう」と思い、からあげの食券を3枚購入しました。出てきたからあげは9個。ラーメンに入ったからあげと合わせると15個。うわ、しまった! と思いましたが、美味しくて軽いので、あっという間に完食してしまいました。
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。