「北海味噌らーめん」の「でっかいどうらーめん」1944g!

待つこと数分、目の前に出てきたのは、他のラーメンの器と明らかに違う大きな器、そして香ばしさ漂う味噌ラーメン!
早速計測です。直径25cm、高さ9.5cmの大きな器に、重さ1944g(器の重さを除く)。約2kgの堂々たるボリューム。そう考えると、半分として普通盛りで頼んだとしても1kg前後あるのでは? 実は普通でもボリューム満点な店だったのかも。

「うちのラーメンは、注文が入ってから中華鍋で1回1回、もやしを炒めて、そこにタレとスープを入れて合わせているのが特徴ですね」。と話すのは店長の横澤さん。
「麺は中太の縮れ麺。茹で前で1人前140g。茹であがりは大体200gですね。製麺所は小林製麺、北海道の製麺所です」。スープのベースは豚骨、使っている味噌は“企業秘密”で、社長しか知らないレシピだそうです。

早速一口。思わず「ああ~っ」。って声が出てしまいます。中華鍋で炒め合わせたスープは、丼の中だけで合わせる今時の味噌ラーメンとは全く違う、香ばしくてスッキリしているのに深みのある美味しさ。味噌ラーメンの原点ってこれだよね、って子供の頃の記憶が蘇ってくる。初めて食べたのに懐かしい美味しさです。
ラーメンに盛られた具は薄切り&角切りのチャーシュー2種に、メンマ、ワカメ、ネギ。でっかいどうらーめんにしたことで味玉も入っています。
でっかいどうらーめんを完食するための、おすすめの攻略法ってありますか?「いや~、デカ盛りって売っている訳ではないので、特にはないですね~。お得にお腹いっぱいになって欲しいだけなので。ただ、ゆっくり食べていると麺が伸びちゃうから、注文時に麺の茹で加減を硬めで注文するのがいいかもしれないですね」。なるほど。
今回撮影したものも、麺は硬めに茹でているとのこと。せっかくのプリプリピチピチの麺、バリカタ? から始めれば、後半になっても美味しさキープですね。
つけ麺デカ盛りならこっち!「味噌ダレつけ麺+麺大盛り」トータル約1.2kg

「つけ麺ならこれが結構大盛りなんですよ」と店長が出してくれたのは、「味噌ダレつけ麺」の麺特盛り。こっちも計測! 直径21cmの器に入った麺は882g、そして直径13.5cmの器に入ったつけ汁は288g。トータル1170g。これにシメの割りスープまで入れたら1.2kg突破決定です。
メニューには「特盛り(800g)」と書かれていたので、この日は82g分大サービス。これは食べがいがある!

計測を終えてこっちも一口。あれ? 味噌ラーメンのスープとつけ麺のつ汁、味が違う!「そうなんですよ。つけ麺の方が、味が濃いめでやや甘めになっていますね」。そしてこのつけ汁、具が油揚げとネギ。一見味噌汁みたいな穏やか系ルックスなのに、実は濃厚でガツっとくる美味しさ。ストロング感が全く違う!
「味噌のつけ麺ってなかなかないでしょ。だからつけ麺を味噌味で食べたい人に人気なんですよ」と店長。確かに、最近よく見るつけ麺って、しょうゆ味、塩味、激辛味とかが多いかなぁ。味噌がウリの店だからこその味噌つけ麺というわけですね。

中華鍋をガンガン振って味を仕上げる味噌ラーメンは、香ばしさ、そしてモヤシにしっかり味がのっていて絶品。茹でモヤシの淡白さもいいけれど、スープとの一体感は断然こっち! 中華鍋で炒め合わせる姿も豪快でかっこいい。「夜になると、でっかいどうらーめんを食べに来る軍団がいるんですよ」、と笑顔で話す店長。根強いファンがいるのも納得です。
次回は野菜たっぷりの「味噌オロチョンらーめん」(890円)にしようかなぁ。海鮮だしの「函館塩ラーメン」(730円)も気になる。中華鍋で作る香り高い味噌ラーメンは、子供の頃に食べた味噌ラーメンの味を思い出す、どこか懐かしく、そしてホッとする美味しさでした。
(取材・文◎いしざわりかこ)