見た目以上に腹にズシッとくる! 3段重ねのお好み焼き

店内にあるテレビを見たり、スマホをぽちぽちいじりつつ待つこと20分ぐらい? 目の前に現れたのは、メニューの通り、3段重ねのお好み焼き。重厚感のある佇まいです。
早速計測。高さ約12cm、重さは1655g(器の重さを除く)。ソースやマヨ含むお好み焼き1枚が約550gってことですね。ドリンクやカレーで550g・3杯分ではなく、粉モノで550g・3枚分。これはハラにたまること間違いなしです。

中を割ってみるとキャベツ多め。「イカやエビなどの魚介類に、ネギ、豚バラ肉。でも一番の特徴は生地の中にたっぷり大和芋を入れているんですよ」とお母さんの住知子さん。紅生姜は入っていません。
そもそも名前が「お母さんのお好み焼き」とあるように、兵庫県出身のお母さんが家庭で食べていたお好み焼きがベース。「でも関西のドロソースではなく、おたふくソースなんですよ」とニッコリ。
元々は広島風お好み焼きの店としてオープンしたのですが、お母さんの家庭の味でもある関西風のお好み焼きも人気が出てきたのでメニューに入れたとのこと。だからメニューが関西風と広島風の2種類なんですね。

早速一口! 熱々をいただきます。中はふわふわ、というより、ねっとりみっちり。そしてキャベツのシャキシャキが後からやってきます。ソースとマヨネーズの濃厚な美味しさが、そして後方からエビやイカ、干しエビなど魚介の旨みが。
見た目はパンケーキを重ねたもの、みたいですが、重さというか密度? が全然違う。1枚の食べ応えがすごい。もし胃袋の容量が果てしない大きさだったら、1枚につきビール1杯いける。
食べていて水分が欲しくなりますが、あまり飲みすぎるとお腹が膨らんで、大変なことになるのが粉モノの恐ろしさ。水分はちびちび取りつつ、食べすすめていきます。

ここのお好み焼きは自分で焼くのではなく、お店の人が焼いてくれて、お皿またはテーブルにある鉄板に出してくれるスタイル。なので焼き方にも当然こだわりがあり、美味しく焼くポイントを聞くと「蒸らしですね」とのこと。
また、厚さ19mmの鉄板でじっくりと焼くことも美味しさの秘訣だそうです。「鉄板が厚い方が美味しいのよ」とお母さん。なので、お好み焼きはもちろんですが、海鮮や肉などの鉄板料理も人気。自宅じゃ再現できない火の入り方なんですね。
単品メニューをみると、「イカ焼き」や「ホタテバター焼」各500円のほか、「肉巻きごはん」500円や「とんぺい焼」400円などが。お腹に余裕があったら他のメニューに食べたくなります。

ちなみにお好み焼き3枚の中身はいずれも同じ。なので、「最初はそのままで味わって、途中でマヨネーズ追加。ケチャップも声がけしてくれればお出ししますよ」とのことなので、そのまま→追いマヨ→ケチャップで味変をしつつ、味わうのがオススメです。
また、甘いソースがちょっと苦手、という人には、注文時に伝えれば、おたふくからドロソースに変更も可能。牛すじやモチなどトッピングメニューもいろいろあるので、好みの味にカスタマイズするのもありです。
さらに、「メガ盛り」よりボリュームのある、推定2kgのこの店最大級の「JUMP盛り」ですが、過去にHey!Say!JUMPがテレビのロケでお店に食べにきた際に生まれたメニュー。2kgなんて余裕! という人にはぜひこちらを。
「大和芋を使っているのでそんなに重くないし、キャベツでビタミン、卵でタンパク質など栄養的にはバランスがいいんですよ。テイクアウトもできるので、ぜひ味わってくださいね」とお母さん。ちなみに「メガ盛り」も「JUMP盛り」も、シェアOK、食べきれなかった場合お持ち帰りも可能です。
厚い鉄板でじっくりと焼き上げ、大和芋効果でしっとりみっちり、そしてキャベツのシャキシャキ、干しエビの旨みがいい隠し味となっている、お母さんの家庭の味のお好み焼き。調布に訪れた際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
(取材・文◎いしざわりかこ)