
行列店のパスタやスイーツもいいけれど、週1~2回のうどんチャージは欠かさない。そんな自他ともに認めるうどん好きアラサーOLのうどん店訪問記。
リトル香川を東京で! ワンコインで大満足な王道うどん、ここにあり!
東京・四谷三丁目にある讃岐うどんの店『松井製麺所』。もともとはうどんの聖地・香川で営業していたお店が今年7月に東京に移転してきました。ようこそ東京へ! 四谷三丁目駅から新宿通りを新宿方面にちょっと歩いたところ、ビルの半地下にあります。
ちょっと遅めの昼食ということで14時すぎに訪れたこともあってか、並ぶことなく入店です。するとそこには“UDONワールド”が広がっていました。亀のロゴはもちろんのこと、壁画も洗練されていて、壁には小麦粉の袋がオシャレに飾られています。しかも壁には映画『UDON』のポスターまで貼ってあるじゃないですか! それもサイン入り! そう、こちらのお店、日本人のソウルフード“うどん”を世界にアピールした『UDON』の監督のご兄弟が経営されているそう。そうなると、もはや気分は聖地巡礼です。

店内はカウンター席、テーブル席合わせて40席ほど。外観とは異なり、中は結構広めで開放感があります。14時すぎなのですぐに座れそうですが、とはいえ後からお客さんが次々にやってきます。近所の人たちの台所のような雰囲気。そんなところも香川っぽい! 基本メニューは「かけ」「ぶっかけ」「しょうゆ」「釜玉」「黒カレー」のシンプル構成。全部食べてみたい衝動を抑えつつ、迷いに迷って今回は「しょうゆ(小 400円)」に決定! セルフ式なので、先にメニューを注文して、うどんを受け取ったら、横にあるネギや揚げ玉をトッピングしてお会計(9月には券売機が導入される予定だそうです)。お給料日前のお財布にも優しいし、何と言っても待たずにすぐ食べられるのがうれしい~。

見てください、この王道ともいえるビジュアル! 麺、しょうゆ、すだち、以上! 余計なものをそぎ落とした潔さに、美しさすら感じられます。トッピングはセルフなのでたくさん盛りつけられますが、ここはうどんを堪能する意味も込めてあえてネギだけに。お腹ペコペコなのでさっそくいただきます。
まずはしょうゆをかけずにひと口。そして思わず笑みが。同僚に見られたらちょっと恥ずかしくなるくらいニヤニヤしていたかも。だってこの食感! 太さは割り箸よりちょっと太めぐらい。麺の外側はもっちりなのに中心部はしっかりとしてコシがあり、食べごたえがあります。そして勢いよくすすったときの、ツルツルッとした喉越し。たまらない!

次に「しょうゆ」うどんに付いてくるしょうゆをかけると、これまた最高! 少し甘めのしょうゆが、うどんの味をより引き立ててくれて、止まりません! 周りを気にして小さいサイズにした数分前の自分をひどく後悔しました。ちなみに大きいサイズにしても500円のワンコイン。このお値段でこの感動が味わえるなんて感激。東京に来てくれてありがとう!
そしてこの際なので白状します。私、最後の最後まで迷って断念した「かけ」(小400円)も、あきらめきれずにおかわり注文しちゃいました。だって気になるんだもん! おなかすいてたし。
もっちりコシのある麺は「かけ」になると一変。「しょうゆ」の時の“私うどんです!”と主張する雰囲気から、いりこだしで見た目と異なりしっかり塩気のあるつゆと一体になり絶妙にマッチしていました。このつゆだけでもゴクゴク飲める…と思ったのは、きっと私だけではないはず。ちなみに通常メニューではないですが、「ひやかけ」(小400円)もあります。もう、通いつめて全制覇したい!

ちなみにこちらのお店はサイドメニューも充実。天ぷら(120~200円)を中心に、肉(250円)、コロッケ(150円)、特大サイズのあげ(160円)おにぎり(100~200円)まで揃っています。通常メニュー以外にも、季節によって天ぷらの種類が変わるそう。この日はおくらや玉ねぎの天ぷらがありました。営業は17時までですが玉切れ次第終了なので、近くに寄ったらまず立ち寄りたいお店です。それにしても東京で本場・香川の味が堪能できるなんて幸せ。余計に香川に行きたくなっちゃいました。ということで、ごちそうさまでした!
●SHOP INFO

店名:松井製麺所
住:東京都新宿区四谷4-3-1ワールド四谷B1
TEL:03-6380-1353
営:11:30~17:00 ※玉切れ次第終了
休:水曜日
●著者プロフィール
取材・文/境みなみ
北関東出身、東京在住。ベンチャー系IT企業で営業から事務までやらされている現役アラサーOL。好みのタイプは讃岐うどん! なんだけど、なかなか聖地・香川に行けないのがもっかの悩み。でも、そんなうどん欲を満たしてくれる、早くて安くて美味しくて、ちょっと自慢したくなるお店は東京にもけっこうあるんです。そんな日本のソウルフード「うどん」に魅せられ、今週はどこに行こうと考えるのが一番の楽しみです。