ソースとマヨネーズの濃厚な旨さがたまらないっ!

待つこと数分、目の前に出てきたのは、鉄板の上でジュージュー音を立てつつ鰹節ゆらゆら、の出来立てお好み焼きそば。そうそう、これが食べたかった~!
早速計測。縦14.5cm、横24cmの鉄板の皿に、高さ約10cm。重さは910g(鉄板、木の皿の重さを除く)。トッピングの目玉焼き+100円とかプラスしたらおそらく1kg突破。サイドメニューのゴハンや豚汁各152円をつけたら、1.2kgとかいっちゃうのかも。

高さ10cmですが、おそらく焼きそばを土台に盛るとしたらこれが限界。すでにお好み焼きの重みで横から焼きそばがはみ出そうな勢いです。
まずは一口! 当たり前だが、熱っ! 慌ててほおばったらいけなかった。鉄板がジュージュー音を立てているのに、ガツっと頬張っちゃ危険です。お好み焼きの部分と焼きそばを同時に持ち上げ、ちょっとだけ冷ましてから頬張ると、甘辛いソースとマヨネーズの滑らかな旨さが一体となって口の中に広がります。

「いわゆる広島焼きより焼きそばのボリュームが多く、麺がメインです。なので、お好み焼きと広島焼きと焼きそば、3つのいいとこ取りですね」と店長。確かに、ソースとマヨがつなぐ、いいとこ取りの一品。
そして、今回一番衝撃だったのは、卓上にある「マスタード」。ホットドックにつけるアレ。ナゲットにつけるアレ。なんで焼きそば専門店の卓上に?
「合うんですよ!」とニッコリ微笑む店長のアドバイスを受け、ちょこっとだけつけて食べると、うわわわわ! めちゃくちゃ合うっ! むしろ、なぜ今までこれに気づかなかった、って思えるぐらい美味しい! ソースとマヨの濃厚まったり味が、マスタードの辛味で一気に華やかになります。これからは焼きそば食べる時、必ずマスタードかけるっ!
ということで、残り半分はマスタードをたっぷりかけて、ソース、マヨ、マスタードの三重奏を満喫。この美味しさを一度知ってしまったら後には戻れない。バーベキューとかホームパーティで焼きそばを作る時のために、マスタードひと瓶買っておかねばっ!

ちなみに、卓上にはマスタードのほか、マヨネーズ。紅生姜、ガーリックペッパー、山椒、カレーパウダーなどもあるので、様々な味変が可能。これ全部楽しむなら、普通盛りじゃ足りない。やはり大盛りにして正解です。
ということで、味変もバンバン楽しみつつ、気づいたら完食。鉄板効果で中盤でも湯気ボワッ、最後まで温かかったのもよかった~。
「実は、焼きそばと豚汁ってすごく相性がいいんですよ」と店長。ソース味の麺と味噌汁ってなんか意外ですが。「特に、焼きそば大盛りの時は、豚汁がいいですね。普通盛りなら、ゴハンと豚汁の『豚汁セット』をお勧めします」。ちなみにゴハンはお代わりOK。焼きそばオンザライスは確かに美味しいもんなぁ。そこまで言うなら、次回は中盛りか普通盛りにして、ゴハンと豚汁のセットをつけるのも良さそう。
突然訪れた、ソース味が無性に食べたい衝動を、想像以上の形で叶えてくれた『下町焼きそば 銀ちゃん 上野広小路店』。近い将来、ソース・マヨネーズ・マスタードへの衝動が起こりそうなほど、どハマりする美味しさでした。
(取材・文◎石澤理香子)