複雑な旨みが溶け出したこってり超濃厚スープ

丼が運ばれてきました。ドドンとのった山盛りのもやしとキャベツに圧倒されます。そしてこれまた存在感ありすぎなチャーシュー。その分厚さは1cm以上あり、ナイフとフォークが必要なのではと思ってしまうほどです。
いざ実食。まずはスープからいきます。鶏のモモ肉とムネ肉、豚の肩ロースや背脂、玉ねぎやジャガイモなどを一緒にじっくりと煮込み、残滓もペースト状にしてブレンドしているそう。そのため味が複雑で、いろいろなうま味がしっかりと溶け出しています。たしかに超濃厚。マイルドでとろみもあり、これならひょっとしてレンゲが立つかも…。これは試さずにはいられません。さっそく試してみると、数秒間だけではありますが、レンゲが立ちました!

麺は中太麺。濃厚でとろみのあるスープが見事なまでにからみます。麺とともにうま味たっぷりのスープがシュルッとのどの奥まで流れ込んできたかと思うと、意外にあっさりした後味で、思わず次の麺に箸がのびてしまいます。もやしやキャベツと一緒にすすると、コシのあるやわらかい麺にシャキッとした食感もまじり合って、絶妙な味わいに。
チャーシューは煮込んだあとに炙っているそうで、表面がカリカリしていて香ばしく、肉のうま味が倍加している印象です。しっとりとした歯触りで非常に美味! 濃厚スープともよく合います。

さてこのこってり超濃厚スープ。とにかく麺にからみまくり。すするたびに麺と一緒に口の中に入ってくるので、完食したときにはスープがあまり残っていないという状態にも。野菜の上には青ネギのほか、山椒と一味が軽くふりかけられており、これが時折ピリッとした刺激を味わわせてくれます。よってこやの特製ラー油や、ブラックペッパーなどで味変を楽しむこともできますよ。

「京都鶏ガラとんこつラーメン濃厚醤油 極立-きわだち-」の提供はお台場店は10月末頃まで、その他の店舗は年内一杯の予定とのこと。涼しくなり始め、あったかい麺類が恋しくなる季節の到来です。ぜひレンゲの立つラーメンの実力を、その舌で試してみてください!
(取材・文◎松本壮平)