評判のボンバー丼の味わいは?

ホカホカごはんの上に、甘辛いタレがかかったからあげが4個。そしてセンターにはたまごが。「半熟卵を揚げたものです」と店主の佐藤稔さん。まずはからあげからいただきます。甘辛のタレが衣にほどよくかかっており、こってりした味わい。タレはかけすぎると衣の食感を損ねますが、それはなく、ちょうどよい歯ざわりに。
さらにセンターの揚げ卵を割ってみると、トロ~リとした黄身があふれてきます。これがなめらかな舌触りで、微かな甘さもあります。タレ、肉汁にからめると味に厚みが出てくるような印象。ごはんにあいますね。からあげは4個では足りん!と思ってしまったほど。からあげからこぼれたタレがごはんにもしみ込んで、これまた食欲増進効果抜群です。

単品のモモ肉からあげもバリエーション豊富で、こくカレー味、うめしそ、生にんにくぶっかけなど多彩です。私がいただいたのは「バジル」と「にんにくましまし」(各3個290円)。バジルはその爽やかな苦みが飲み込む寸前に口いっぱいにグワッと広がる感じです。にんにくましましは、ニンニクの強烈は風味がガツンと来るかと思いきや、意外にもソフトな感じで迫ってきます。どちらも肉がプルップルしています。肉汁たっぷりで、舌の上で右に左に滑りまくり。揚げたてなのでヤケド注意といったところです。
こちらのからあげ、揚げる前の下処理や味付けに半日はかけているとのこと。からあげはもちろんですが、からあげ丼やお弁当もエスニックボンバー丼、ゴマボンバー丼、肉肉弁当など種類も豊富。今日はどれを食べようか?と考えながらお店に行くのが楽しくなりそうです。
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。