店員さんも苦笑いする高さの「スカイツリーパフェ」
スカイツリー麓の浅草・雷門通りの『純喫茶マウンテン』は、創業70年を誇る、昭和の香り漂うレトロな雰囲気の喫茶店。地元民に愛される、浅草を代表する下町の純喫茶です。こちらの名物が「スカイツリーパフェ」（2,100円）。その巨大さ、高さもさることながら、味も抜群と前々から噂を聞いていたのですが、先日、ついに実食の機会を得ましたのでレポートしたいと思います。
このパフェの由来ですが、スカイツリーの建設が決まったとき、それまで提供していた「ビッグパフェ」を改良し、新たな名物メニューとして誕生させたのだとか。高さ30cmほど。目の前に出されたとき、想像以上の大きさに思わず絶句。そんな私を見て店員さんも苦笑い。なにしろ着座した自分の顔のはるか上に、パフェの最上部が来るのです。特にセンターにそびえる“クリーム・タワー”は何だろうと不思議でしたが、太めのポッキーにクリームをまとわせたものなのだそう。なるほど、たしかに“スカイツリー”感が満載です。
とにかくどこから食べ始めたらよいのやら、途方に暮れてしまいます。しばらく眺めていたのですが、まずはてんこ盛りのフルーツから手をつけることに。フルーツは季節によって内容が変わるそうで、大体10種類前後を盛り付けるとのこと。しかも調理スタッフによって切り方が変わるため、ルックスも日によって変化するのだそうです。この日はイチゴ、リンゴ、バナナ、キウイ、オレンジ、サクランボ、スイカ、ブドウ、メロン、柿、ドラゴンフルーツの共演。
ひたすらフルーツを食べ進んでいくと、ポッキーの“スカイツリー”が傾き始めました。危ない！ しかし落ち着いてスプーンでポッキーの先端を軽く押すと、下のアイスクリームの中にじわじわと沈んでいき、“倒壊”の危機を回避しました。フルーツの下にはアイスクリームやチョコレートがたっぷりと詰まっています。ほどよい甘さで、フルーツの味わいがより引き立ちます。
さて、これだけの量です。ゆっくり食べているとアイスクリームが溶けてしまいます。集中して食べることおよそ10分。ついに基礎部分に敷き詰められたコーンフレークにたどり着きました。ここからラストスパート。残ったアイスクリームと混ぜて一気に完食。お店の人から「お見事！」とお褒めの言葉をいただくことができました。
こちらの『純喫茶マウンテン』の一番人気はクリームあんみつ。おしるこや白玉みつまめ、なべやきうどんなど、メニューも多彩ですので、ぜひ一度浅草観光のついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
（取材・文◎松本壮平）
●SHOP INFO
店名：純喫茶マウンテン
住：東京都台東区浅草1－8－2
TEL：03-3841-0172
営：11:30～23:00
休：なし
