先日、高円寺北口の中通り商店街を出て歩いていたら、女子高校生たちがキャッキャと楽しそうに何かを食べているのを見かけました。彼女たちの手元を見ると、透明の細長いカップに長い爪楊枝で突き刺していて、その先にはフワフワしたスポンジケーキ。
それを見てハッと思い出しました。あれは間違いなく、以前、食楽webで紹介した「新カステラ」です。3年前に取材した時は、JR高円寺駅南口にあり、いつの間にか店がなくなっていて残念に思っていたのですが、北口に移転していたのですね。
「新カステラ」とは、台湾・淡水地域の屋台名物をヒントに、日本人好みの味にすべくオーナーが研究を重ね、台湾カステラよりもさらにふわふわむっちり、唯一無二の味と食感を生み出したスイーツなのです。
久しぶりにあのモフモフした食感を食べてみたくなり、「新カステラ」を買って同僚への手土産にしました。ところが、この「新カステラ」が思いもかけず、仕事仲間のF君(30代男性)とIさん(30代女性)の間でちょっとした「食感論争」を巻き起こすことになりました。その会話が図らずもカステラの魅力とは何かを考えさせられる内容だったので、ここに再現したいと思います。