
先日、東京・神田駅前にある『うな正』という鰻屋さんの前を通りかかりました。その日は、まさに梅雨の晴れ間で、太陽がカンカン照り。男性会社員たちは暑い暑いと汗を拭きつつ、その店にどんどん吸い込まれていきます。
それもそのはず。店先には涼しげなすだれの上にサンプルが並べてあり、「うな丼」がなんと990円。「うな重」だって1370円~。さらに、「うな丼ダブル」(1880円)は、「ごはんの中に、もう1枚」という殺し文句が。鰻専門店にもかかわらず、とにかく破格値なのです。

しかもお店は、まるで牛丼チェーン店のように気軽な雰囲気。これは間違いなく近隣の会社員に愛されている店に違いない、と確信しました。
さて、筆者が注目したのは「うな丼ダブル」です。通常のうな丼は、ご飯の上に蒲焼がのっていますが、その蒲焼の下のご飯の中に、さらにもう1枚蒲焼が潜んでいる、というのがこの“ダブル”の意味です。もう一度言いますが、ご飯の中にうなぎが隠れているんです。これは、ガッキーの中にもう1人ガッキーがいたとか、石原さとみの後ろにもう1人石原さとみがいたとか、そんなレベルの興奮度合いではないでしょうか。ともあれ、実際に「うな丼ダブル」を食べてみることにします。