コスパ最強の鰻屋『うな正』(神田)で、一番人気の「うな丼ダブル」を食べてきた

魅惑の「うな丼ダブル」の旨さにノックアウト!

「うな丼ダブル」1880円
「うな丼ダブル」1880円

 入店し、「うな丼ダブル」を注文してみると、すぐさま肝吸いとお新香が供され、さらに数分で丼も到着しました。早い、早すぎる……! これまたチェーン系牛丼屋さん並みのスピード感です。とはいえ、手抜きしているわけではありません。毎日、ご主人が静岡から直送された国産うなぎをさばき、背開きにして白焼きにし、さらに蒸してから再び焼くと言う、いわゆる“関東風”の職人技をしっかりほどこした蒲焼なんです。

「うな重」(梅)1370円
「うな重」(梅)1370円

「うな丼ダブル」の上から、まず蒲焼きを食べてみると、プリッと肉厚でふんわり柔らかく、タレは甘さ控えめ。うなぎの脂もくどさは皆無。ご飯も粒感がしっかりしていて、キリッとしたタレがほどよく馴染みます。このように普通にうな丼として食べているうちに、下からもう1枚の蒲焼が顔を出しました。

食べ進むと下から登場するもう1枚の蒲焼
食べ進むと下から登場するもう1枚の蒲焼

 このもう1枚の蒲焼に到達する頃には、当初は整地されていたご飯が、けっこう乱れて荒れ地状態になっています。どう食べようかと考えて、いいことを思いつきました。2枚目の蒲焼は箸でほぐし、ご飯と混ぜ合わせて食べてみたらどうかと。そう、名古屋名物・ひつまぶし状態にするわけです。うまい具合に卓上には “うなぎのタレ”が置いてあります。そこで、うなぎとご飯を混ぜ合わせた後、丼全体にこのタレをかけて食べてみました。予想通り、これ、最高に旨いです! 

 通常、うな重やうな丼は、蒲焼とご飯の量の塩梅を見つつ食べ進むのが常道。試合の組み立てをおろそかにして無闇に突っ走ると、最後にご飯だけが残ってしまったりする悲劇に見舞われがちです。しかし、この「うな丼ダブル」は、最初はうな丼として、最後はひつまぶしとして食べることができます。つまり、蒲焼が2枚入っているだけでなく、食べ方・楽しみ方も2倍なのです。

 さて、今年は土用丑の日も2日あり、こちらもダブル。ぜひ、『うな正』の「うな丼ダブル」で鰻を満喫してみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

うな正 外観

店名:うな正

住:東京都千代田区内神田3-11-1
TEL:03-3256-9288
営:10:30~14:00、15:00~21:00 土10:30~14:00
休:日・祝
http://unasho.jp