カリッカリの衣と弾力ある肉質がたまらない!

からあげには宮崎県産の銘柄鶏・霧島鶏を使用。肉質の締まりがよく、歯ごたえある食感が特徴です。筆者は今回、霧島鶏のからあげを初めて食べたのですが、歯ごたえ、旨味と風味。そして絶妙なまでの衣の薄さ。どれをとっても最高でした。
まずは「もも肉唐揚げ」(600円)をいただきます。2個のからあげが、それぞれカットされており、断面が見えます。形がしっかり整えられているのがわかりますね。これなら熱の通りも絶妙でしょう。片栗粉のみの衣はカリッカリ。かなり薄くしています。
「粉をまぶしてひと晩寝かせます」と有川さん。その衣を突破した歯を待ち受ける霧島鶏は歯ごたえ十分。といっても硬いわけではなく、プルンとしたソフトな弾力です。旨味も強く、肉の風味もしっかり感じられます。さわやかな酸味が特徴の佐賀産グリーンレモンをかけると、これがいい感じに衣にからんで味が引き締まり、かすかな甘みも感じます。
至極の「チキン南蛮」も必食!

さて、ご主人の出身地・宮崎県の名物といえば、チキン南蛮ですよね。こちらの「チキン南蛮」(1000円)は、まさに本場の料理人が作る本場の味。さっそくいただきます。自家製のタルタルソースはあっさりめの味。ちょっとクリーミーでさわやかな印象です。これが、甘酢にくぐらせた揚げたてのからあげにたっぷりとかけられています。
アツアツのからあげにクールなタルタルソース。この相性が表現できないほどにいい! からあげに近いところはタルタルソースが軽く温められて、そうでないところとのギャップが味わいに陰影をつけてくれています。甘酢の酸味もちょうどよく、からあげとタルタルソースの共演を思う存分、楽しめます。

さて、このからあげやチキン南蛮に合わせたいのが、宮崎産の焼酎やクラフトビール。日南麦酒のクラフトビール5種類(木崎浜ペールエール・恋ヶ浦IPA・坂元棚田エール・パネユズエール・ベルジャンホワイト)は、都内で飲めるのはこの『酒場 浮雲』だけ。宮崎ならではのおつまみもたくさんあるので、南国・宮崎にいる気分に浸りつつ、ちびちび飲るのも楽しそうです。
●SHOP INFO

店名:酒場 浮雲
住:東京都目黒区鷹番2-20-8 モンテローザビル2F
TEL:03-6882-1529
営:18:00~24:00(L.O.23:00)
休:火曜
※価格はすべて税別です
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。