【焼きそば】ブームはここから!? バリエ豊富なもちもち麺の名店とは?

【焼きそば専門店】ブームはここから!? バリエ豊富なもちもち麺にドハマり中

食楽web

なぜ今、焼きそばブームなのか
焼きそばを食べながら考えた

 時々、「なぜそれがブームなのか?」というものに出くわす。最近で言えば、焼きそばだ。なぜ今さら?と思っていた矢先、東京・本郷三丁目を散歩中に、やきそば専門店に出くわした。

 よく考えたら、パスタ屋やラーメン屋といった麺専門店には行くことがあるが、生まれてこのかた、焼きそば専門店に行ったことはなかった。わざわざ食べるものではなく、母が作った休日の昼ごはんや、夏祭りの屋台メシ、はたまた鉄板焼きでお腹いっぱいなのに余った材料に麺を投入する〆料理……それが焼きそばのイメージだ。つまり、焼きそばとは、なんとなく食べるものであり、ソース味が強いので、誰が作っても大差ない料理、という印象を持っていた。そもそも、東京に専門店が少なかったし。

【焼きそば専門店】ブームはここから!? バリエ豊富なもちもち麺にドハマり中

 ところが、偶然入った『焼きそばまるしょう』で人気No.1の特製ソース焼きそば食べて、「焼きそばって、焼いたそばのことだったんだ!」なんて、変な感動をしてしまったのである。

 店内の壁に、その製法が書いてあった。
 曰く、注文が入ってから自家製の生麺を茹であげ(5分)、水で締めて(1分)、それから鉄板で焼く(2分)。フライパンの方では野菜や肉などの具材を炒めて(2分)、最後に焼いた麺と合わせるという。

 麺は、モチモチとした食感、焼くことによる香ばしさ、ソースのまとわり具合がすべて素晴らしく、正直言って、「焼きそばのイメージを越えた焼きそば」。それがものすごく新鮮だったのである。

【焼きそば専門店】ブームはここから!? バリエ豊富なもちもち麺にドハマり中

定番の「特製ソース焼きそば」(並630円)、東京で一番古い大正時代創業の「トキハソース」を使用。

スパゲティ屋さんが始めた焼きそば店

 さて、この『焼きそばまるしょう』の本店は、千葉県・柏市にある。2011年、店主・関口雄一さんがオープンさせ、地元の口コミからじわじわと人気が広がり、昨年、この本郷三丁目店に東京初出店を果たした。

 先に挙げた麺のこだわりに加え、この店の面白いところは、とにかく選択肢が豊富なところ。例えば、太麺、細麺の「麺チョイス」、並、中、大盛の「量チョイス」に加え、ソース味だけではく、塩、醤油、カレーやケチャップ、イカスミ、ラージャンなど、「味チョイス」まで可能なのだ。

「ナポリタン焼きそば」(並630円)は100%有機トマトケチャップを使用。ソーセージ、玉葱、ピーマンたっぷり。

「ナポリタン焼きそば」(並630円)は100%有機トマトケチャップを使用。ソーセージ、玉葱、ピーマンたっぷり。

「イカスミ焼きそば」(並780円)具はキャベツとトマトといったシンプルだがイカスミソースと焼きそばの絡まり具合や香ばしさがたまらない。

「イカスミ焼きそば」(並780円)具はキャベツとトマトといったシンプルだがイカスミソースと焼きそばの絡まり具合や香ばしさがたまらない。

「海鮮バター醤油焼きそば」(並850円)は、野田の醤油と明太ソースで。エビやイカ、ホタテなどの豪華な具材。

「海鮮バター醤油焼きそば」(並850円)は、野田の醤油と明太ソースで。エビやイカ、ホタテなどの豪華な具材。

 関口さんに話を伺うと、もともとはスパゲティ屋さんに勤めていたのだという。
「いろいろな味や麺を楽しめるパスタに比べて、焼きそばは選択肢が少ない。そこで、いろいろな味を作り幅広く焼きそばを楽しめるように考えました。今では季節限定メニューも含め、約20種類になります」

 初訪問から、すでに4回は訪れて4つの味を試してみた。とにかく毎回、迷う。こないだ食べたあの味を再注文するか、それとも別の味に挑戦するか……。といった具合に、焼きそばをこんなに楽しむことができるなんて! あれ? 焼きそばブームの理由は、焼きそばが、いわゆるソース味の世界から自由を得て、パスタのようにバリエーションを楽しめるようになったことにあるのかもしれない。

●SHOP INFO

焼きそばのまるしょう

店名:焼きそばのまるしょう 本郷三丁目店

住:東京都文京区本郷3-42-7
TEL:03-3868-2827
営:[月~土]11:00~16:00(L.O.15:30)、17:00~23:00(L.O.22:00)
休:日曜
http://yakisobano-marusyo.com/