千代田区内幸町2丁目、それは日比谷公園がワンブロック隣だったり、財務省や厚生労働省、経済産業省、文部科学省などもご近所に集まる国の中枢エリア。そんな官公庁街にも大盛りが自慢のスパゲティ店があるんです。
霞ヶ関エリアでは数少ない、飲食店密集ビルが「飯野ビルディング」。この一角にあるのが焼きスパゲティの店『ロメスパバルボア』。
「茹でたパスタを炒めて作る、日本食文化のスパゲティです。しっかりした味付けにモチモチとした麺の食感が楽しめるんですよ。給食のない日、お母さんが昼に作るナポリタン、というイメージですね」とマーケティング部マネジャーの大林さん。懐かしい系? 昭和レトロ系? 興味が高まってきます。
早速券売機に行き、店一番人気の「ナポリタン」を「メガ盛り」で注文。麺のボリュームは4種類から選べて、350gの並盛りから大盛り500g、特盛り700g、そしてメガ盛り1,000g。これに具材やソースがプラスされるので、メガ盛りなら総重量1kg超えは確実です。
待つこと数分、テーブルにやってきたのは、イメージしていたナポリタンより、やや茶褐色なソースをまとった山盛りスパゲティ。「ソースはトマトソースがベースで酸味が強め。火を通した時に甘味をだしてくれるバランスになっています」と大林さん。喫茶店のケチャップ味をイメージしているとちょっと意外に感じるかも。
具は小松菜、豚肉、タマネギ。麺は2.1mmのスパゲティーニを茹でて1日寝かせ、水分を均一にすることで、しっかり・もっちりとした口当たりにしているとのこと。総重量は1,471g(皿の重さを除く)。ほぼ1.5kg? 食べごたえ十分のボリュームです。
いざ食べ始めてみると、炒めた香ばしさ、旨味濃厚なソースがパスタに満遍なくからみ、そしてモッチモチの食感。初めて食べるのに、どこか懐かしいおいしさというのに納得です。お母さんが作る昼のスパゲティとか、名古屋流喫茶店のナポリタンとか、いろいろ想像するけれど、どれかとも違う、でも懐かしいおいしさ。これはハマるというのに納得です。
卓上には粉チーズ、タバスコ、唐辛子など定番のアイテムも常備されているので、味変も可能。ちなみにトッピングも可能で、温泉卵、キムチ、ガーリックチーズなどがあり、別の小皿で出してくれるので、途中から欲しくなった場合でも大丈夫。温泉卵やガーリックチーズはなんとなくわかるけれど、キ、キムチ?「実は相性が良くて人気があるんですよ~」と大林さん。ホント!?
メガ盛りは1日に2~3食注文があり、普通体型の人、女性などがサラッと完食していくとのこと。おすすめの完食方法を聞くと「食べている人をみると、あまり時間をかけないで食べていますね。できたてを一気にいく、という感じでしょうか」。
ナポリタンの他にも、しょうゆアサリ、青じそトマトなどパスタのメニューは定番プラス、期間限定1~2種。いずれもメガ盛りで注文できる上、テイクアウトもOK。天気のいい日は日比谷公園でのんびり味わうのも良さそうです。
モチモチの太麺に濃厚ソース、そして香ばしい香り。これ、クセになるというのも納得です。いわゆるケチャップがドーンと感じるナポリタンではなく、ほんのり甘さを感じるトマトソースで、どこかホッとする、みんなが好きな味。焦がし焼きというのも重要なポイントかも。
次回は特製ミートソース、焼きカルボナーラにするか、それとも気になる「ぼっかけ」にするか…。いやでもきっと、また来たらナポリタンを頼んじゃうんだろうなぁ。そう思えるぐらい、時間がたったらまたきっと無性に食べたくなること確実、ハマるおいしさのナポリタンでした。
(取材・文◎石澤理香子)
●SHOP INFO
店名:ロメスパバルボア 霞ヶ関飯野ビル店
住:東京都千代田区内幸町2-1-1 飯野ビルディング B1F
TEL:03-5521-5312
営:11:00~22:00(LO)
休:土曜・日曜・祝日