レギュラーメニューで3kg超え!『らーめん ほくしん』の「カチ盛りジャンボラーメン」に挑戦した

レギュラーメニューで3kg超え!『らーめん ほくしん』の「カチ盛りジャンボラーメン」に挑戦した
食楽web

 大盛りメニューを愛する人にとって“挑戦の地”と呼ばれているのが江戸川区。何分で食べたら無料! といったチャレンジメニューや、イベント系のメガ盛りフードなどではなく、街の飲食店や喫茶店などで、普通にメニューにのっている、けれどよく見たら驚愕の大盛り、という料理に出合えたりします。

『らーめん ほくしん 江戸川大杉店』もそのひとつ。定食などバラエティ豊富なメニューの中、「おすすめ人気ラーメン」の欄にドーンと載っているのが「カチ盛りジャンボラーメン」です。

 チャーシューが花のように盛り付けられた、ゴージャスな「がんこチャーシューメン」(1,101円)や「豚骨醤油炙りチャーシューメン」(1,080円)、「サンラータンメン」(918円)などいろいろな種類のラーメンがありますが、「カチ盛りジャンボラーメン」は写真を見る限り、かなりデカイ。器も高さがあるように見えます。果たしてどんなサイズなのか。ドキドキしながらテーブルにくるのを待ちます。

「カチ盛りジャンボラーメン」1,728円。高さは約22cm。モヤシタワーの上にはバターが
「カチ盛りジャンボラーメン」1,728円。高さは約22cm。モヤシタワーの上にはバターが

 待つこと数分、やってきたのは、ほぼ鍋サイズ? の大きなラーメン丼にモヤシの山がそびえ立つ、インパクト大のラーメン。高さといい迫力といい、とにかくスゴイ。スープは器のフチギリギリまで! 早く飲まないと溢れそう!! 急いで計測です。

 重さは3,021g(器の重さを除く)、高さは22cm。モヤシの山の裾野にはコーンやワカメ、キムチ、メンマ、味玉、チャーシューなどが広がっている、彩りも華やかな一杯。器の限界まできているスープは、鶏ガラ、豚骨でとった出汁に味噌ダレ。仕上げに鶏油を入れています。

上から見るとわかるこの華やかさ。器の直径は約25cm。味玉がウズラにみえてくる!?
上から見るとわかるこの華やかさ。器の直径は約25cm。味玉がウズラにみえてくる!?

「うちの自慢はチャーシューだね。お客さんに出すまでに大体2日間かけて作っています。漬け込む醤油ダレは継ぎ足し継ぎ足しでね、創業からの味を守っているんだよ」と話すのは店主の南さん。ちなみにスープの味噌だれも赤味噌をメインにした自家製ブレンド、大きさだけではなく、味にも自信あり! です。

「麺は2人前で、茹でる前の重さで約300g、モヤシは1kgぐらい入れているかな」と話す南さん。おすすめの食べ方を聞くと「麺を先に食べたほうがいいね。スープを吸って伸びちゃうから。お椀を渡すから、とりあえずモヤシを移動して、麺から食べるといいよ」とのこと。確かに、1kgのモヤシよりも先に麺! ですね。

麺は中太のストレート麺。少し硬めの茹で加減で仕上げているとのこと
麺は中太のストレート麺。少し硬めの茹で加減で仕上げているとのこと

 ということで、まずはモヤシをある程度お椀に移動し、麺を取り出せるようになったところからスタート。濃厚だけど後味がすっきりとした味噌スープが麺にほどよくからんで絶妙のバランス! しかも、モヤシがお布団効果になっているのか、中心部分はアツアツ。味噌&モヤシのダブル効果で、食べ始めて時間がたっていてもスープが熱い!

 麺をある程度楽しんだところで今度は周囲に広がるさまざまなトッピングを。実はこの店、食べるときに普通のレンゲと穴あきレンゲを出してくれます。ということで、真っ先に、沈んでしまうコーンから! 味噌とコーン、そしてモヤシ。なんでこんなに相性がいいんでしょう。味噌ラーメンでは絶対にいてほしいレギュラーメンバーです。

 そして合間にモヤシを食べつつ、キムチ、ワカメ、メンマ、そして店自慢のチャーシューへ。分厚いチャーシューが3枚も載っているのですが、ホロッホロ。ほぼ噛まなくていい柔らかさ。なのでこれも穴あきレンゲを左手に、右手の箸で持ち上げて崩れ落ちないようにしてから口へ。とろける~。

モヤシの山の周りに他の具材を並べたのち、さらにモヤシを上に乗せて山に。すごい!
モヤシの山の周りに他の具材を並べたのち、さらにモヤシを上に乗せて山に。すごい!

 そもそも、なんで大盛ラーメンが誕生したんですか?「あはは。うちじゃなくて他の店で始めたんだよね。社長がちょっと目立つものを作ろうって」。なるほど。確かに目立ちます。ちょっとどころじゃない目立ち方のような気もしますが。

「ウチはそもそも、職人さんがよく食べにくるから、大喰いの人が多いんだよ。だから定食もよその店と比べてボリュームがあるんだよね」と南さん。そもそもメニュー全般が大盛の中、さらに大盛だから“ちょっと目出つ”ってこと? 驚きです。「でもね、普通の女の子で、これを2杯ペロッと食べちゃった子もいるんだよ」。それっておそらくフードファイターの方ですよね。一般人の胃袋では絶対に無理です~!

2人がかりでなんとか完食。すごかった。ホントすごかった。でも最後までおいしかった~!
2人がかりでなんとか完食。すごかった。ホントすごかった。でも最後までおいしかった~!

 ちなみに、1人1品注文すればシェアOKとのことなので、もう一人分、単品メニューを注文して2人がかりで完食。じゃないと3kgを食べきるって無理。プロの領域だからっ!

 3kgなんて余裕。もっと食べられる、という自信のある方におすすめなのはラーメンセット。各種ラーメンに+378円でライス小とおしんこ、プラス、揚げシュウマイ、揚げ餃子、シュウマイ、焼き餃子のいずれか1皿をセットにすることができます。
 いやいや、もっともっと食べたいという人は丼セット410円を。牛丼、焼き鳥丼、チャーシュー丼など6種類の丼のいずれかをラーメンとセットにできます。

 また、トッピングがいいなら、コーン、バター、わかめ、卵、モヤシなどは100円増しで追加可能。チャーシュー追加は250円増しです。もし、3kg以上ペロッと食べられるのなら、ですが。

 どこか懐かしいおいしさの味噌ラーメンは、バリエーション豊富なトッピングの助けもあり、飽きることなくどんどん食べ進めることが可能、なんですが、胃袋に限界が。口は欲しがっても、体が受け付けない、満腹の限界までたどり着けます。

 できれば3~4名で行って、餃子やシューマイ、チャーハンなど単品料理を1人1品注文して、「カチ盛りジャンボラーメン」はシェアするのがおすすめ。モヤシたっぷり、味噌味だからヘルシー! と思って1人で挑戦しようとすると、大喰いのプロ並みに食べることができない限りきっと無理。己の限界を痛感できます。
 もちろんですが、普通サイズのラーメンも種類豊富。しょう油、塩、味噌ラーメンは各種756円、マーボラーメンやニラ玉ラーメンなど、中華コラボなラーメンもあるので、普通の量で食べたい人にもおすすめのお店ですよ。

(撮影◎小嶋裕 取材・文◎石澤理香子)

●SHOP INFO

らーめん ほくしん 江戸川大杉店 外観

店名:らーめん ほくしん 江戸川大杉店

住:東京都江戸川区大杉5-34
TEL:03-3654-7364
営:11:00~翌3:00(LO2:30)
休:第1・3月曜