大盛り大好き！ という人にもいろいろあって、フードファイターのように全方位いっぱい食べられる人もいれば、肉なら〇kgいける！ とか、スイーツブッフェならエンドレス、という“〇〇なら無限”という人いますよね。中でも多いのは、ゴハンなら山盛り食べられる、という人でしょうか？
埼玉県入間市に、まんが日本昔話みたいな山盛りゴハンを出すおいしい店があると聞き、早速調査開始！
ちょうどランチタイムに到着したため、店はほぼ満席。席についてメニューを見ると……メニューが多い！ うどん・そばは約40種以上、丼は約11種、定食も約20種、平日限定メニューや週替わりメニュー、レディースセットなど、おそらく80～90種ぐらいあるのでは？ どれにしようか真剣に悩みます。
どれを食べようか困った時はお店の人からのアドバイス。ゴハンを山盛り食べたい旨を伝え、いくつか提案してもらったなかから「スタミナ定食」に決定！ ワクワクしながら料理が出来上がるのを待ちます。
注文時、ゴハンの量を聞かれたので即座に「大盛りで！」と伝えたところ、「ウチは普通盛りでもよそと比べて大盛りですが、大丈夫ですか？」との確認が。この質問があるってことは、大盛り店の証、ですよね。さらにワクワク度アップです。
いざ料理が運ばれてくると……たしかに大盛り！ うれしくなるぐらいの高さと幅です。しかし、お店の人は慣れた様子で「ゴハンが足りない場合、おかわりもできるので声をかけてくださいね」。との温かい言葉が。盛りの良さとともに、大喰いへの愛も感じます。
すぐ食べたい気持ちを抑え、まず計測。約18cmの器に高さ約18.5cmの山。器の底、高台の分を差し引くと、およそ18cmの球体です。漆塗りの器なので、器自体の重さはないのですが、片手で持つには山が崩れそうで怖い。
ゴハンの山が崩れないよう、今度はそっとスケールに。重さは1,886g。「常連さんの中には、もっと大盛りを頼まれる方もいるんですよ」。
だからおかわりできますよ、って言ってたんですね。なるほど。しかし、これ以上の大盛りだと、器に盛りつけるのが大変そうです。
いちおうスタミナ定食のメインのおかずも計測。お皿の直径は約22cm。豚肉、タマネギ、ニラ、ニンニクを炒めて、特製のタレで味をつけたもので、醤油とニンニクの香りが食欲をすごい勢いで高めます。「おかずは大盛りではないんですよ。普通盛りと一緒です」と若女将のしまさん。
おかずは大盛りではないといいつつも、いざ測ってみると656g。ボリュームあります。おしゃれな街のランチセットだったら、この半分もないはず。ゴハン3口におかず1口のバランスで食べること決定です。
計測を終え、早速食事スタート。ゴハンの山を崩さないよう、上から山を削っていき、旨みたっぷりの豚肉を一口。ゴハンの甘みと、肉の旨みが一気に広がり、口の中が幸せたっぷりに。余韻を残しつつまたゴハン、そして肉、たまにうどんや味噌汁で口の中をリセット。スタミナ焼きがしっかりした味付けなので、ゴハンがすいすい進みます。3：1で食べ進めよう、なんて最初は思ったけれど、もしかしたらゴハンが先になくなるかも？ 食欲を加速させるおいしさです。やばい、止まらない！ お腹の中にパワーがみなぎってきます。
「実は、初めてのお客様は普通盛りでお願いしています」と若女将のしまさん。そもそも大盛りを出すようになったのは、1人前で足りない人のため。なので大盛りを頼んでシェアしたり、残ったゴハンをお持ち帰りにするのは不可。SNSなどのために大盛りを頼んで、食べきれず大量に残していく人をみると悲しくなるそうです。あくまでも最初は普通盛りで。足りなかったらおかわりを頼みましょう。
ちなみにこの店、うどんやそばは自家製麺、つゆやタレなどもすべて自家製。味の評判も高く、ただの大盛り自慢の店ではないのがスゴイところ。週替わりメニューでラーメンを出す時は、ラーメンの麺も自家製麺で作るそうです。
大盛りとは逆に、少食の人向けの「ミニメニュー」があったり、ほぼ毎日来るお客さんのために週替わりメニューも充実させるなど、長く愛されているのが納得の『古都』。一番人気の定食は「チキンカツ定食」、そして大盛り好きには「カツカレー」の大盛りがゴハンの量が多くて人気とのこと。何度も通って常連になりたい、アットホームな雰囲気のお店でした！
（撮影◎宮川朋久 取材・文◎石澤理香子）
●SHOP INFO
店名：古都
住：埼玉県入間市宮前町12-11
TEL：04-2965-0045
営：11:30～14:30、18:30～21:00、日曜18:30～20:00（各LO）
休：火曜、月曜木曜夜、金曜不定休
http://iruma-koto.jp
※品切れの場合早めに終了する場合あり
※週替わりメニュー、車でのアクセスなどはHPを参照
