ランチのばらちらしに感激!

最初に伺ったのは平日のお昼。カウンター7席のシンプルな空間にお花があしらわれ、しっとり落ち着いた雰囲気でした。
お昼のメニューは「上ばらちらし」1,800円と「特上ばらちらし」3,600円の2つ。それぞれ、焼き胡麻豆腐、和野菜の和え物、お椀、お口直しが付きます。

「上ばらちらし」をお願いすると、鮨職人の福塚寛希さんが、ネタを1つ1つ取り出して板にのせ、丁寧に切り出していきます。本日のネタは「鮪、鰹、カレイ、スミイカ、金目鯛、穴子、ハマグリ、赤貝、タコ、鱒(ます)、クエ」。それぞれ産地の違うネタを細かく切り、シャリの上に載せ、刷毛でツメ(甘いタレ)を塗ります。

目の前に置かれた「ばらちらし」は、キラキラしているというより落ち着いた気品を感じる色合い。一口いただくと、まずびっくりするのは温かいご飯。赤酢のまろやかな味。そして、ネタ1つひとつに丁寧な仕込みが施されており、食感、旨み、香りの違いもあって、噛み締めているとシャリの旨みがそれらをまとめ上げているように感じます。
ボスとは銀座の高級鮨にも行きますが、この「ばらちらし」を食べただけでもまったく銀座の鮨屋に引けを取らない逸品であることがわかりました。

そこで福塚さんに夜のメニューを聞いてみると、基本は「おまかせ」1万9,000円で、つまみと握りで37品が出るそうです。また、厳選したシャンパンや白ワイン、日本酒を揃えており、それと合わせた「おまかせ&ペアリング」コース2万5,000円や、「にぎりのみコース」1万4,000円もあるそう。これは、すぐにボスに伝えて夜に来なくては、と。