
2010年代の台湾ブーム以降、台湾料理の美味しさにハマる人が続出しました。そんな中、数多くある台湾料理の定番メニューの中でも、まだそう多くの日本人が知らない独特のメニューがあります。それが米台目(ミータイムー)。
短めに切られたお米由来のビーフンを太らせたような麺=米台目を、シンプルなスープと一緒にいただく一品ですが、お米由来なのに柔らかく、そしてもたれず、軽く食べられる麺料理です。米台目の口当たりの軽さから甘味に使われることもあり、台湾ではかき氷などに添えられることもあります。

この米台目、筆者は台湾に行くたびに1食は必ず口にするのですが、しかし、いわゆる魯肉飯のように、多くの食堂で扱っているメニューではありません。米台目を作るには、相応の手間暇がかかることから、一部の専門店でしか口にすることができないからです。
そこで今回は、手作りの米台目がいただける台北・萬華の老舗『伍條通手工米苔目』で、その味わいの深さをご紹介します。