
●東京の「たい焼き御三家」で最も歴史のある名店『浪花家総本店』に行ってきた。
東京には俗に「たい焼き御三家」と呼ばれる店があります。昭和28年創業の『わかば』(四谷)、大正5年創業の『柳屋』(人形町)、そしてもっとも古いのが、明治42年創業、麻布十番の『浪花家総本店』です。
たい焼きといえば、鯛の形をした金型に生地を流し込んで、あんこをはさんで焼き上げるのが昔ながらの製法ですが、この方法を考案した店こそ、今回ご紹介する『浪花家総本店』と言われています。
ちなみに、『浪花家総本店』が創業したのは東京の九段下。昭和23年に今の麻布十番に移転し、現在は2階に喫茶スペースを設けた甘味喫茶のようなスタイルになっています。
その『浪花家総本店』のたい焼きですが、さすが御三家の一角とあって、もう絶品という言葉以外見当たらないほど絶品です。

皮は1ミリ程度と非常に薄く、見るからにパリッパリ。そして中に自家製のあんこが頭から尻尾までぎっしり詰まっています。
北海道十勝産の小豆を使用したあんこは、粒あんです。焼きたてにいきなりかぶりつくと火傷しそうなくらいアツアツなので注意が必要。しかしこのあんこが非常に優秀。なめらかで、ほっくりした小豆の深い旨味、そしてほどよく塩味が効いた上品な甘さが余韻として残ります。
皮も、ただパリパリしてるだけじゃありません。あんこと接触した内側のもっちりした部分もたまらない美味しさ。とにかく最高なのです。

というわけで、まだ『浪花家総本店』のたい焼きを食べたことがない人は絶対に食べて欲しいです。
しかし実は、本記事のテーマは、実はたい焼きではなく、この店の「焼きそば」です。前述したように、麻布十番商店街にある『浪花家総本店』さんは、2階が喫茶スペースになっています。