売り切れ必至の名物メニュー。箸で切れるほどやわらかな「牛タンシチュー」

ライスとスープがセットになった「牛タンシチュー」。深いブラウンのデミグラスソースをまとったお肉の横に、キャベツの千切り、スパゲティ、ポテトサラダが彩りよく添えられています。シチューと聞くとスプーンですくって食べるイメージですが、こちらは箸で食べるスタイル。いわゆる“汁気のあるシチュー”ではなく、じっくり煮込んだ牛タンにソースをたっぷり絡めた、素材そのものを味わう一皿です。
力を入れなくても箸でスッと切れるほどのやわらかさ。口に運ぶとホロホロと崩れ、デミグラスソースの濃厚な風味が一気に広がります。脂身はぷるんとした食感で、噛むたびにジュワッと旨味があふれる贅沢な味わい。丁寧に仕込まれていることが一口ごとに伝わってきます。
最後に一滴まで味わい尽くしたいデミグラスソース

デミグラスソースがまた絶品。牛肉の旨味が溶け込んだコクのある味わいに、トマトの酸味と野菜の甘みが見事に調和しています。ほんのりビターな後味がくどさを感じさせず、最後まで飽きません。
ご飯と一緒に食べるとソースの深い味がさらに引き立ち、食べる手が止まらなくなる美味しさ。一滴も残したくなくて、付け合わせのキャベツやスパゲッティを絡めて最後まで堪能しました。
![早いときは開店30分でなくなることも [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/02/20250223-gyutanshicyu07.jpg)
高級食材のタンが3切れも入って1200円で楽しめるのは驚きのコストパフォーマンス。添えのポテトサラダやコンソメスープも、こだわりを感じられる味でした。
ちなみに「牛タンシチュー」と「黒毛和牛ビーフシチュー」の2種類は大人気で、開店から1時間ほどで売り切れることも珍しくありません。確実に食べたいなら開店直後を狙うのがベストです。
店主の腕が光るおすすめ料理は他にもあり、じっくり煮込んだ牛タンをカラッと揚げた「牛タンカツ」が人気。アザラシのようなユニークな形の「海老クリームコロッケ」も名物です。試してみたくなるメニューばかりで、次回の訪問が待ちきれません。
40年の技が光る一皿
常連客の笑い声が響く『技食人 パルク』。40年の経験を持つ店主が丁寧に仕込む「牛タンシチュー」は、驚くほどのやわらかさと深いコクのデミグラスソースが魅力。肥後橋の隠れ家的洋食屋で、プロの技が光る一皿を味わってみませんか。
(撮影・文◎安達春香)
●SHOP INFO
技食人 パルク
住:大阪市西区京町堀1-11-7 京旺ビル1F
TEL:06-6445-2656
営:11:00~14:00、18:00~22:00
休:土・日・祝日