
●新宿三丁目にある老舗中華『達磨』の「あんかけ焼きそば」が美味しいとのウワサ。実食してその魅力をご紹介します。
「あんかけ焼きそば」といえば、ご存知、野菜や肉、魚介などの具沢山のとろとろ餡がパリッと焼かれた中華麺にかかっている麺料理。中国料理をベースに、いい意味でガラパゴス的に日本独自の進化をとげてきた料理の一つと言えるでしょう。
筆者は町中華のメニュー写真を見るたびにこれが無性に食べたくなるのですが、誰しも「麺はこうで、餡はこんな感じで、具はこれが入っていてほしい」という理想のあんかけ焼きそばがあると思います。そしてそんな“アタリ”に出会えると、思わず小躍りしたくなる……そんな魅力を秘めた料理でもあります。
その理想型とも言うべき「あんかけ焼きそば」を食べさせてくれるお店が、今回、ご紹介する東京・新宿三丁目にある『中華菜房 達磨』(以下、達磨)です。

デパートや複合商業施設が乱立し、移り変わりの激しい新宿のど真ん中にあって、この『達磨』は創業以来40年間、赤ちょうちんをぶらさげて気取りなく、お客さんをいつも優しく迎えてくれるアットホームな雰囲気で営業中です。
メニューは麺類やご飯もの、一品料理まで多彩なので、大人数でも一人でも楽しめます。筆者が行くのは決まって昼。そしてお目当ては「広東風五目焼きそば」(1000円)です。これがこちらの“あんかけ焼きそば”のメニュー名です。というわけで、その魅力をご紹介していきましょう。