スイーツはコーヒーのためにある。味も雰囲気も完璧すぎる銀座の老舗『トリコロール』はなぜこんなに美味しいのか

スイーツはコーヒーのためにある。味も雰囲気も完璧すぎる銀座の老舗『トリコロール』はなぜこんなに美味しいのか
トリコロールの名物エクレア

●昭和11年から愛され続ける老舗喫茶店『トリコロール 本店』はコーヒー、スイーツ、モーニング。すべてのレベルが高い!

 東京・銀座のあづま通りに佇む『トリコロール 本店』(以下・トリコロール)といえば、コーヒー好きはもちろん、スイーツ好き、モーニング好きにも「銀座に来たら絶対ハズせない!」と言われている伝説級の老舗。

 もとは初代店主の故・柴田文次氏が日本へのコーヒー普及を目的に1936年(昭和11年)に設立したお店ですが、今や泣く子も黙る銀座を代表する老舗の一つとなっています。

あづま通りにあります。回転ドアから漏れる飴色の光がやさしい
あづま通りにあります。回転ドアから漏れる飴色の光がやさしい

 まずもって外観からひと味違います。入り口が回転ドアになっているんです。ファッション誌の撮影でもよく使われるそうで、そこに立つだけで気分がアガります。「カフェ」というよりも、あえて「喫茶店」と呼びたい、そんな雰囲気のお店です。

 そして、店内も写真の通り。天窓とシャンデリア、アンティークの調度品……ここはヨーロッパ? と錯覚してしまうような空間です。

日常のあれやこれやを忘れて、ただただウットリさせてくれます
日常のあれやこれやを忘れて、ただただウットリさせてくれます

 こういう非日常感をゆったり楽しめるのも、トリコロールならでは。今回は、このお店が誇る名物スイーツ「エクレア」と「アップルパイ」、そして至極のコーヒーを味わってきたので、その魅力をお伝えしていきましょう。