元そば職人が作る新感覚の「自家製粉粗挽きうどん」

早速ランチタイム限定の「雲セット」を注文してみることに。麺は「自家製粉粗挽きうどん」「ブレンドうどん」の2種類があり、ざるうどん・かけうどん・ひやかけうどんの3つから選べます。筆者は「自家製粉粗挽きうどん」のざるうどんを頼みました。
出てきたものを見てビックリ! ざるにこんもりと盛られた麺はグレーがかっていて、太いそばのようです。「麺本来の味を楽しむため、一口目は長崎県五島灘の塩をつけてお召し上がりください」と店員さん。そば通は塩で食べるという話を聞いたことはありますが、うどんを塩で食べるのは初めてです。

ズズッと啜ると小麦の芳ばしい香りが鼻に抜け、噛めば噛むほど旨味が広がります。「あれ、小麦ってこんな香りだったっけ?」と、新感覚の味わいに度肝を抜かれました。
石臼で粗く挽いているからか表面がザラッとしていて、舌ざわりもそばのよう。ただ、そばとは違った独特の風味とうどん特有のもっちり感があり、両者の良いとこをギュッと詰め込んだような味です。そば職人がうどんを作るとこんな風になるのか! と、一口目から圧倒されました。

二口目以降は、めんつゆにつけていただきましょう。一般的なうどんのつゆは甘めのものが多いですが、こちらは醤油が効いたキリッとした味わい。薬味もうどんによくある生姜や白ごまではなく、わさびと青ねぎがついてきます。わさびの爽やかな辛さとスッキリしたつゆが、小麦の風味を引き立ててくれます。
お寿司や小鉢もハイレベル

一品料理やお酒が充実していて、夜は居酒屋として楽しめる『青空blue』。主役のうどんだけでなく、サイドメニューも絶品です。「雲セット」には厚焼き玉子やしいたけ、かんぴょうが入った太巻き寿司が2貫、梅ときゅうりの細巻き寿司が2貫ついていました。太巻き寿司は同店の隠れた名物料理で、節分の時期には毎年300本以上売り上げるそうです。
小鉢は出汁がたっぷり入ったふわふわの玉子焼きと玉ねぎの煮物。甘めの太巻きと爽やかな酸味の細巻き、優しい味わいの小鉢と、一度にさまざまな味が楽しめて、大満足のランチタイムになりました。
調査結果
『青空blue』は、全国的にもめずらしい自家製粉のうどんが味わえる名店です。いままで体感したことのない強烈な小麦の風味に、誰もが衝撃を受けるはず。新感覚のうどんを楽しみたい方は、ぜひ訪れてみてください。
(撮影・文◎安達春香)
●SHOP INFO
店名:青空blue 本店
住:大阪府大阪市中央区平野町4-5-8-1F
TEL:06-4708-8812
営:月~金11:30~14:30、17:30~22:00(L.O.)、土11:30~14:30、17:30~21:00(L.O.)
休:日曜
https://www.aozora.blue/