千葉県『らーめん八平』の「アリランラーメン」

千葉県のソウルフードラーメンといえば、「勝浦タンタンメン」が有名ですよね。勝浦に行けば色々なお店で食べられますし、全国的な知名度も高いです。
しかし、千葉には竹岡式ラーメンを始め、他にも有名なラーメンがあります。その一つが「アリランラーメン」。
アリランラーメンは、1975年、千葉県の長生郡長柄町山根にある『八平の食堂』(本店)で発祥し、今でも、それが食べられるのは、本店『八平の食堂』と親族が経営する『らーめん八平』、それに市原市にある『味覚』の計3軒しかありません。まさに地域密着型ラーメンです。
本記事では、もっとも景色がいいと評判の『らーめん八平』をご紹介します。

取材陣が訪れた日は開店時間の11時前から約20人も行列しており、入店までにかかった時間はなんと1時間! さらに着席しても着丼までにさらに20分も待つことになりました。
ようやく登場した「アリランラーメン」は、濃い醤油色のスープ。そこに玉ネギがどっさりと入っており、すりおろしたニンニクやニラの強烈な香りもします。

スープを飲んでみると、玉ネギの甘み、豚肉の甘み、そこにラー油のピリ辛、ガツンと強いニンニクの辛み。中太麺はこのパンチのあるスープに負けない強いコシがあり、ワッシワッシと食べていると、わかりやすくパワーがみなぎってくるような気がします。

勝浦タンタンメンとアリランラーメンは、ラー油や玉ネギ、ひき肉、ニンニクといった具材は似ていますが、味わいの方向性は全然違います。アリランラーメンは、とろとろに煮込んだ玉ネギやニンニクの印象が強く、より素朴でワイルドな一杯です。
●SHOP INFO
店名:らーめん八平
住:千葉県長生郡長南町山内813-2