アリランラーメンにスタミナラーメンも。千葉・埼玉・東京のわざわざ食べに行きたい「地域密着型ラーメン」3選

千葉県『らーめん八平』の「アリランラーメン」

アリランチャーシューメン1300円
アリランチャーシューメン1300円

 千葉県のソウルフードラーメンといえば、「勝浦タンタンメン」が有名ですよね。勝浦に行けば色々なお店で食べられますし、全国的な知名度も高いです。

 しかし、千葉には竹岡式ラーメンを始め、他にも有名なラーメンがあります。その一つが「アリランラーメン」。
アリランラーメンは、1975年、千葉県の長生郡長柄町山根にある『八平の食堂』(本店)で発祥し、今でも、それが食べられるのは、本店『八平の食堂』と親族が経営する『らーめん八平』、それに市原市にある『味覚』の計3軒しかありません。まさに地域密着型ラーメンです。

 本記事では、もっとも景色がいいと評判の『らーめん八平』をご紹介します。

茂原街道の山道を登っていくと「アリランらあめん」と書かれた赤い旗がポツンとあり、そこを曲がると、突き当りに古い茶屋のような『らーめん八平』がある
茂原街道の山道を登っていくと「アリランらあめん」と書かれた赤い旗がポツンとあり、そこを曲がると、突き当りに古い茶屋のような『らーめん八平』がある

 取材陣が訪れた日は開店時間の11時前から約20人も行列しており、入店までにかかった時間はなんと1時間! さらに着席しても着丼までにさらに20分も待つことになりました。

 ようやく登場した「アリランラーメン」は、濃い醤油色のスープ。そこに玉ネギがどっさりと入っており、すりおろしたニンニクやニラの強烈な香りもします。

アリランラーメン。濃い赤色は、自家製ラー油の色
アリランラーメン。濃い赤色は、自家製ラー油の色

 スープを飲んでみると、玉ネギの甘み、豚肉の甘み、そこにラー油のピリ辛、ガツンと強いニンニクの辛み。中太麺はこのパンチのあるスープに負けない強いコシがあり、ワッシワッシと食べていると、わかりやすくパワーがみなぎってくるような気がします。

コシのある中太麺とパンチのあるスープがよく合う
コシのある中太麺とパンチのあるスープがよく合う

 勝浦タンタンメンとアリランラーメンは、ラー油や玉ネギ、ひき肉、ニンニクといった具材は似ていますが、味わいの方向性は全然違います。アリランラーメンは、とろとろに煮込んだ玉ネギやニンニクの印象が強く、より素朴でワイルドな一杯です。

●SHOP INFO

店名:らーめん八平

住:千葉県長生郡長南町山内813-2