売り切れ御免!パティシエが作る「窯出しシュークリム」

同店の看板メニューは、毎日お店で焼き上げる「窯出しシュークリム」。取材日も多くのお客さんが注文していて、これだけを買いに来る人もいました。店員さん曰く、平日でも早いときは14時頃に売り切れるそうなので、午後に訪れるなら電話で予約しておくのがおすすめです。

味はカスタードとコーヒーカスタードの2種類があり、今回は王道のカスタードを頼んでみることに。『濱田屋』のスイーツは材料にこだわっており、“幻のバター”と呼ばれる特選カルピスバターや、大山牧場から取り寄せた生クリームを使っているそうです。

半分に割ってみると、濃い黄色のカスタードクリームがぎっしりと詰まっていました。こんがりと焼けたシュー生地は、さわっただけでサクサクしているのがわかります。クッキーのような軽い歯ざわりの生地と、もったり濃厚なカスタードクリームが最高の組み合わせです。
シュー生地は水を一切使わず牛乳だけで練り上げ、カスタードクリームも一般的なものより牛乳多めで作っているのだとか。バニラビーンズが使われていない分、牛乳の旨みと香りが強く感じられ、250円で食べられるとは思えないレベルのスイーツでした。

お店自慢のシュークリームと合わせるのは、季節や気温、湿度、生豆の質を見極めながら自家焙煎にこだわったコーヒー。人気の「はまだやブレンドコーヒー」は、最高品質のコロンビアを数段階に煎り分け、アフリカ系の豆を加えて味に奥行きを出しているらしく、程よい苦みと豆の豊かな香りを堪能できます。苦味と酸味のバランスが取れたマイルドな味わいで、食事にもスイーツにも合います。
大きなポットで出てくるため、たっぷりと2杯分楽しめました。店内でコーヒー豆の販売も行っているので、お土産にしてご家庭で味わうのもいいですね。
創業当時から変わらぬ味!「濱田屋謹製カツサンド」

ガッツリ食事をしたい人におすすめなのが、何十年も引き継がれるオリジナルカツソースを使った「濱田屋謹製カツサンド」。こんがりと焼き目がついた山食パンに肉厚の豚ロースカツとレタス、薄さにこだわった淡路島産のオニオンスライスが挟まっています。
![肉厚なのにぺろっと食べられる [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2024/04/20240429-hamadaya09.jpg)
一口食べると粒マスタードの風味がツーンと鼻に抜け、豚肉の旨み、脂の甘みがやってきます。特製のソースはフルーティーな酸味があり、塩味は控えめ。トーストされた食パンは、香ばしさとふわふわ感を両方楽しめます。ボリューム満点ですが、みずみずしいレタスとオニオンのおかげでさっぱりと食べられました。
調査結果
『自家焙煎珈琲濱田屋』は、珈琲豆はもちろん、料理やスイーツにも一切妥協せず、ひとつひとつ丁寧に手作りしている純喫茶でした。今回ご紹介した以外にも「ナポリタン」や「ドライカレー」といった喫茶店の定番メニューから、”食べたらコーヒーが欲しくなる”をテーマにしたパティシエ自慢のスイーツもたくさんあります。大阪を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてください。
(撮影・文◎安達春香)
●SHOP INFO
店名:自家焙煎珈琲濱田屋
住:大阪府大阪市中央区本町1丁目1-3 本町橋西ビル1F
TEL:06-6262-0688
営:8:30~18:00
休:日曜
https://www.instagram.com/hamadaya_cafe/?hl=ja