福島県の白河ラーメンをオマージュした至極の一杯

『らぁめん涼虎(りょうこ)』の店主は、東京・秋葉原に店を構える名店『麺処 ほん田』を修業先のひとつとするなど、東京にルーツを有する人物だ。
基本メニューである「涼虎らぁめん」のビジュアルは、マニアがこよなく愛する福島県のご当地麺「白河ラーメン」をオマージュしたもの。

関西の嗜好を反映し、甘みとうま味が長く後を引く味わいへと仕立てられたスープは、ひとすすりで味覚中枢が歓喜に打ち震える垂涎の味わいだ。
この1杯、ラーメンを食べ慣れている方ほど、その奥深さと凄みをより明確に実感できるのではないかと思う。ラーメンという食べ物の勘どころを、正確無比に捉えた逸品。足を運ぶなら、その存在が世間にあまり知られていない今がチャンスだ。
●SHOP INFO
店名:らぁめん涼虎(りょうこ)
住:大阪市旭区大宮1-17-13
アクセス:大阪メトロ谷町線・千林大宮駅そば
●著者プロフィール
田中一明
「フリークを超越した「超・ラーメンフリーク」として、自他ともに認める存在。ラーメンの探求をライフワークとし、新店の開拓、知られざる良店の発掘から、地元に根付いた実力店の紹介に至るまで、ラーメンの魅力を、多面的な角度から紹介。「アウトプットは、着実なインプットの土台があってこそ説得力を持つ」という信条から、年間700杯を超えるラーメンを、エリアを問わず実食。47都道府県のラーメン店を制覇し、現在は各市町村に根付く優良店を精力的に発掘中。