「シャキシャキッの歯応え。瑞々しい！ こんな食感の刺身を食べたことがない！」
ここは高知県須崎市。2023年11月、須崎市と須崎発祥の高知信用金庫が、“この地でしか味わえない美味しい魚を食べてほしい”とオープンしたのが、『須﨑のサカナ本舗』です。自慢の魚を、お刺身、串揚げ、焼き、煮物を単品、定食で提供しています。
今回、筆者が実際に『須﨑のサカナ本舗』を訪れ、高知県須崎の魚を存分に堪能してきました。早速、その魅力をご案内しましょう。
旬の魚を丸ごと味わえる「須﨑のサカナ寶盛り定食」
今回オーダーしたのは6種の刺身が入った「須﨑のサカナ寶盛り定食」。養殖の須崎勘八（カンパチ）と定置網漁で水揚げされた本日イチオシの刺身が並びます。
訪れた日は珍しく、水揚げされた本マグロの中トロが並んでいました。プリプリの刺身を口にすると、シャキっとした歯応え。口の中で脂が溶けていきます。本来ならば“時価”となるところ、PRを目的とした『須﨑のサカナ本舗』ではクエが入ろうが、マグロが入ろうが、「須﨑のサカナ寶盛り」を一律2500円（単品）で提供しています。本日の魚が木札で掲示されているので、それを見て、メニューを決めるのも楽しいですよ。
ちなみに、ツマとして付いてくる生産量日本一を誇る生姜、みょうが、わかめ、パプリカもシャッキシャキで新鮮！
「須崎の魚は旨い」が美食家たちの常識
「須崎の魚は旨い」は四国在住の美食家たちの常識。高知の仲卸業のプロたちも美味しい魚を買いに須崎にやって来ます。さらに、愛媛や徳島からもランチを食べに車で駆けつける人も多いそう。
定食には2種の小鉢と、つみれ汁、奥四万十産のブランド米がつきます。汁をいただくと、“つみれ”が口の中でほぐれる、ほわっほわのやわらかさ。シンプルな料理ほど、素材のおいしさが引き立ちますね。
その日おすすめの魚をサックサクジューシーなフライに揚げた「須﨑のサカナ串揚げ盛り」（800円）も人気。刺身、煮付け、串揚げと楽しめます。
なぜ、須崎の魚は美味しいのか？
黒潮に乗って豊富な魚が流れ泳ぐ太平洋の、ちょうど室戸岬と足摺岬を結ぶ内側、土佐湾の中央にある小湾が「須崎湾」です。室戸はキンキ、足摺はサバのメッカ。ここ須崎には、一年を通して様々な各地のブランド魚がここ、須崎にも揚がります。
黒潮に乗って土佐湾に流れ入った魚は、年間通して100種類ほど。その魚を狙う鯨が土佐湾には定住しているため、高知は一年中通して鯨を観測することができます。それだけ、海が豊かで魚が多いということなのです。
土佐湾では数々の伝統漁法が継承されていますが、須崎はカンパチの養殖と定置網漁が主流。定置網漁で水揚げされた魚は船上で神経締めと血抜きをする手間をかけることで、鮮度を保った状態で全国に届けることができます。
そんな代々継承されてきた定置網漁の漁師たちの努力が、「魚の美味しい須崎」として認知されるようになりました。さらに、四国カルストから流れ込む栄養豊富な水を活かした“養殖”により、世界から絶賛される高級カンパチが「須崎勘八」としてブランド化されています。
高知から車で約45分、電車で約１時間。想像をはるかに越える、ここでしか味わうことができない鮮度抜群の健康優良魚を楽しむ、季節ごとの旬の魚を味わえる、というのは最高なことですね。
●SHOP INFO
店名：須﨑のサカナ本舗
住：高知県須崎市東古市町1-30-1
TEL：0889-59-1950
営：11:00～15:00
休：火曜
交通： 高知自動車道須崎中央ICより車で3分。JR須崎駅より徒歩11分 ※須崎駅にはtaxiが常駐待機しています。
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