“しびれる”ほど旨い!上野『じゅらく』のギガ盛り「しびれ豚丼」

“しびれる”ほど旨い!上野『じゅらく』のギガ盛り「しびれ豚丼」
食楽web

“しびれ”の正体は花椒だった

 東京・上野のアメ横にある『串揚げじゅらく アメ横店』は、その名の通り、串揚げがメインの居酒屋さん。しかし、ランチタイムも充実しており、付近のビジネスマンや外国人観光客にも人気のお店です。こちらに、とてもアグレッシブな豚丼があります。その名も「しびれ豚丼」。普通の豚丼ならよく食べるのですが“しびれ”とは一体? しかも普通盛りだけでなく、超大盛りもあるというではありませんか。というわけで、さっそくトライしてきました。

 店内でメニューを見てビックリ。しびれ豚丼のほか、約800gの「メガしびれ豚丼」、総重量約1.5kgの「ギガしびれ豚丼」、さらにその上に約2.3kgの「テラしびれ豚丼」があります。デカ盛りチャレンジャーを喜ばせてしまうようなメニューの豊富さに、心が奮い立ちます。いざ、テラ……に挑む度胸のない私は、ギガしびれ豚丼(2,138円・税込)をオーダー。それでも1.5kgもあります。

 5分ほどで目の前に運ばれてきたギガしびれ豚丼。山椒の香りがプンと漂います。「花椒を振りかけています」と店長さん。花椒といえば中国産の山椒で、日本産の山椒とは似て非なるもの。どちらもミカン科サンショウ属の植物ですが、種類が異なるのです。花椒は「中国山椒」「四川山椒」とも呼ばれ、麻婆豆腐に使用されていると言えばピンとくる人も多いはず。

 さて、ごはんが見えないほどに敷き詰められたやや厚めの豚肉。30枚以上はあります。青ねぎの色合いも爽やか。肉には甘いタレがかかっており、花椒の軽くピリっとした辛味との相性も抜群。なるほど、花椒は食べるうちに舌がしびれてくるのが特徴。この花椒ならではのシビレ感が豚丼の名前の由来だったわけですね。しびれと言っても味を邪魔するものではなく、むしろ食欲を刺激してくれます。ごはんと合わせて約1.5kgとのことですが、これなら完食できそうです。花椒の香りと刺激に後押しされて、どんどん食べ進んでゆき、およそ20分ですべて平らげることができました。

 このしびれ豚丼、こちらのお店の開店時に「何か新しいことをやろう」ということで始めたメニューなのだそうです。パンダのシャンシャンに続く、新たな上野名物になるかもしれません。

(取材・文◎松本壮平)

●SHOP INFO

串揚げじゅらく アメ横店 外観

店名:串揚げじゅらく アメ横店

住:東京都台東区上野6-11-5 JR高架下
TEL:03-6777-1194
営:11:00~23:00(L.O.22:30)
休:なし