「蕎麦×ラー油」は想像以上にうまかった!

周:ねえ、見て、生蕎麦だよ。ここは茹で置きではないんだね。
良太:うん、注文が入ってから茹でているね。3人とも日本人じゃないみたいだけど、日本のお蕎麦を茹でて、ネギや海苔をたっぷりのせて、手際がいいよね。
良太の「肉そば」(中)が先に着丼した。ボクのはトッピングを頼んだから少し時間差があるようだ。「中盛り」でも、下の蕎麦が見えないくらい肉、ネギ、海苔、胡麻が山盛りに載っかっている。

周:ラー油はどこに入っているの?
良太:つけ汁のほうに入っているみたいだよ。ね、それより頭の上を見て。

頭上には生卵がたくさん入ったカゴがぶら下がっていて、それはいくつ食べても無料だという。さらに目の前には「あげ玉」も置かれていて、これも無料だった。店に入る前にトッピングに目がくらんだボクはちょっと損した気分……。

そして、ボクのトッピング入り肉蕎麦(大)が着丼した。想像以上に大きな「ちくわの天ぷら」はアツアツの揚げたてで、「かえし卵」は、煮卵。どちらも手がかかっているヤツだ。良かった。

食べ方を知らなかったけど、蕎麦に乗っているたっぷりの海苔とネギとゴマを、少しつけ汁の方に入れてから、ボクらはしばらく無言になった。蕎麦をすすることに忙しかったからである。
太めの蕎麦は茹でたてを氷水でしっかりと締めてあるのだろう。ものすごくコシがあり、ずっしり重い感じ。そして肝心のつけ汁は普通のお蕎麦のそれとは全く違い、ラー油のおかげで、醤油の濃さとは違う濃厚さがある気がした。
周:どう?
良太:想像以上に美味しいね。ラー油は、ゴマ油と唐辛子がポイントだと思うけど、程よい辛さとゴマ油が蕎麦を包み込んで、普通の「ざるそば」のつけ汁より、旨みが増す気がする。油のおかげで満足感があるし。ゴマが蕎麦の周りにたくさんついてくるからものすごく香ばしい。
周:ラーメン屋の「つけ麺」よりさっぱりしていてオレ、好きかも。ちょうど、「ざるそば」と「つけ麺」の間ってとこだね。
